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出会い系の女111

2013年07月31日 15:42

男は自宅に戻った。

帰って、青木のコトバを思い出した。

5年のイノチと言われると、女を抱いておけばよかった、

やっぱ、

青木さんも、もしかして戸田さんも、そういうことなんだろうか。

普段は、ドーってことないが、イノチが圧縮されると、
明日にでも死ねば、今何がしたい、っと言うことと同じだ。

誰でもイチバンしたいことを選ぶはずだ。
逆に、コレをしたら、いつシンでもイイ、そういうハナシになる。

青木さんは会社人間で、仕事はいつも戸田さんとトップを争っていた。
トップを争っている二人はビジネスではきわめて優秀だ。

その二人が、やっぱ、最終的に、女、
女とやりたい
女とやっておけば。

すると、

この男が65になって、何かやり残した人生で、女、だったことが、
間違いでなかったことが、

図らずも、ビジネス社会での落ちこぼれでない、
優秀な2人の兵士からも、証明された。

イノチを圧縮すると、本質が否応なしに剥き出しになる。

すると、同じように、

セフレの女が言ったように、そして、この男が到達したように、

おまんこ以外、余計なコト

になる。

通常の時間の流れでは、物事の本質は見えない。

イノチが圧縮されたり、非日常になると、龍の口が露わになる。


しかし、男はこうも考えた。
 
最終的に、女、女とやりたい

これはイイ、

しかし、じゃあ、

女を前にして、
女とおまんこするに当たって、

優秀な兵士って、なんだ?

優秀なビジネスマンって、なんだ?

女とおまんこするのに、
別段優秀な兵士でなくてもいいんじゃないか。
優秀なビジネスマンでなくても、いいんじゃないか。

優秀な兵士が、今までさんざん、女を殺してきたんじゃないか、
優秀なビジネスマンが、今まで、さんざん、女を虐めてきたんじゃないか、

女とおまんこするのに、
優秀な兵士である必要があるのか、優秀なビジネスマンである必要があるのか。

女は、そもそも、優秀な兵士、優秀なヒトゴロシを求めているのか、
女は、そもそも、優秀なビジネスマン、優秀なカネモウケを求めているのか。

男は、そういう難問にぶつかった。

なにかが違う、

男は優秀なビジネスマンの対極にいる、ビジネス社会の、いわば、落ちこぼれだ。
自分と死んだ女房を食わせるのせいぜいで、
給料は青木や同僚の鈴木の半分だ。
退職金にいたって、青木鈴木は1000万以上で、この男は500万円足らずだ。

青木鈴木は、女に使わせるカネはないと、嘯いている。
この男は、
出会い系の女と、最後のドラマのために、なけなしの500万円をつかっても、
惜しくない。

なにかが違う、

なんだろう、

男は、なんだかまだ、わからない、
しかし、強いて、今、見つけることもないだろう、
好きな女と、おまんこだけをやっていれば、
そのうち答えの方からポッキリ、現れてくるだろう。

一番の収穫は、

おまんこ以外、余計なコト、

優秀な兵士や優秀なビジネスマンが、計らず、漏らしたことだ。

秀吉が功成り名を遂げたことで、女に狂った。
晩年毛沢東は、やっぱ、女に狂った。
幕府に取って代わった、明治新政府の高官も、女に狂った。

1万年の長きにわたって、女を差別虐待をしておきながら、
おまんこが証拠ということで、女に冤罪を着せ、
おまんこというだけで、
不浄扱いする。

なにかが違う、どこか、おかしい。


そしてやっぱり、とどのつまりは、

おまんこ以外余計なコト。



カラオケの女とキモチイイおまんこして、男は、

ソファーにゴロゴロ、えもえわれぬ充実感だった。

体は怠いが、心地よい、
アタマは空っぽだが、心はシアワセで、はちきれんばかりだ、


青木も、たとえ、後、余命5年でも、女と、シアワセなおまんこすれば、
この男のように、心はシアワセではちきれんばかりだろう。

なぜなら、シアワセなおまんこすれば、いつシンでもイイから。

男は、そう思った。



トラウマの女の街は図書館で、地図を丹念に見て、ラブホテルと駅の距離など、
みておいた。

コレが役に立つかどうか心許ないが、みないよりマシであろう。

駅からせいぜい10分までだ、それ以上ではなにかと具合が悪い。
できれば5分以内がイイが、たとえ5分以内であっても、知らない場所は、
倍に感じられる。

いきなりラブホでは、どうかと思うが、
食事みたいな重めの後では、どうかな、
やっぱ、コーヒーみたいな喫茶店が無難だ。

しかし、今、喫茶店なんてあるのだろうか。
ムカシはそれこそ喫茶店恐竜のようにそこら中、跋扈していたモノだが、
今、喫茶店絶滅に近い。

喫茶店みたいなボックスはなくなって、もっと効率よく、スタンドやテーブルになっている。

女と男が、とても落ち着ける場所でない。

しかし、そこで、新幹線で来るのだから、一呼吸おくのも悪くない。
イヤ、必要だろう。

新幹線からラブホテル直行では、メールでの中とはいえ、初対面では、
バツが悪い。


男はそんなことを考えながら、メールを見た。

純情淫乱の女だった。

トラウマの女と会ったら、純情淫乱のこの女に、会うつもりでいた。

男は出会い系で女を知ってから、なにかと忙しい。
モチイイおまんこはヒトの心を元気にさせる、
モチイイおまんこは人の体を元気にさせる。

男は心も体も、今までの人生の中で一番元気だ。
心身がリフレッシュした。
まさに、青春だ。

ヒトがシアワセになりたいならシアワセなおまんこをすればイイ。
シアワセなおまんことは、この男のように、タダ、女を尊敬することだ。
しかし、このクニで男が女を尊敬するのは、フカノーである。
ただ1つ例外を除いては。

この男と同じように、おまんこにカンドーしなければならない。

すると、男は誰でも間違いなく女を尊敬する。

母じゃなく、女にだ。

なぜなら、おまんこは母のモノじゃなく女のモノだから。


このクニでは、ほとんどの男は、青木や戸田、そして鈴木と同じように、
フコーである。


純情淫乱の女のメールを読んだ。



わたしに会いに来るなら、温泉がいいわ。

そしてね、

近くにね、天岩戸神社がるの、

そこの境内で、夕方、誰もいなくなってからね、

〇〇〇〇、

したいの、キャハ、

どうお~?



男のアタマから白煙が上がった。

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