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出会い系の女70

2013年06月20日 17:40

ごめんなさ~い


それだけだった。

今日はカラオケの女と思いっきり、おまんこしたから、芯から疲れた。
ホントは明日の2万円の女に使うはずだったエネルギーは、使い果たしてしまった。

2万円の女のメールはいつも、連絡事項だった。2行か、3行で済む。
今回は1行だった。


男は芯から疲れているので、動けない。しかし、気持ちよい。
女とするセックスはこういうセックスにかぎる、男はシアワセを噛みしめた。

ソファーでぐったりしているところに、

ピンポ~ン

やあ、鈴木が入ってきた。

あ、こんばんは、

どうでしたか?

う~ん、

殴られたのですか?

殴られはしなかったが、カネで済んだ。

あれからすぐ、女にメールして、その男と3人で会おう、と言ったら、

場所と時間を言ってきたので、そこに行ったら、二人がいてナ。

その男がオレの女、と言う言い方してきたから、

じゃあ、戸籍謄本を見せてください、と言ってやった。

オレは女に向かって、だいたい、あなたは何にも言わなかったじゃないか

と言ったら、女は怯んだな。

出会い系サイトで知り合って、ホテルに行くのはおたがい合意の上だろ。

そこへ、知らぬ男が、いきなり、オレの女呼ばわりされる、

迷惑です。

そう言ってやった。

やりたくなけりゃ、あわなければイイ、それだけでしょ。

それを、ホテルからやり終わって、オレの女などと。

あなた方二人の問題でしょ。

こう言ったら、二人、黙ったナ。

どうもあっち系でなかったらしい。

鈴木はここまで男に説明した。

さすが元ばりばりヤリテ営業マン交渉事は手慣れたもんだ、男は感心してしまった。

そうですか、

本来はあなたが二人の問題ですが、あなたの顔を潰した手前、
今日のヤリ代として、2万円でどうです?

男は決まり悪そうに、うなずいた。

カネは男に渡して、さっき帰ってきたところだ。

そですか、あっち系でなく何よりですね。

う~ん、あっち系だったら、1本はいったろ。

鈴木人差し指を上に立てた。

1本?

ハハハ、100万だ。

ヘエ~え、

ソリャ、ムチャですね、

そう、ムチャだ、それが、あっち系のメンツだ。

ところで、おまえの方はどうだ?

わたしですか、たいしたことないですよ、

会うと言っておきながら、いつも肩すかしですからね。

だろうな、おまえのは、まじめすぎるからナ。

イイか、女はナ、見栄えかっこーに弱いんだ、

女と会うときは、ピシッと決めて、カネはふんだんに使うんだ。

会うまでは、褒めちぎるんだ、褒めて褒めまくるんだ、

すると、必ず引っかかる。

ま、こういう努力をやっていると、必ず、捕まる。

こう言い残して、鈴木は帰った。

鈴木説教されて男は苦笑した。


鈴木の言っていることはまんざらでもない。

確かに女はミエカッコーに弱い、間違っていない。
しかし、これだけでない。

鈴木は、女はタダ単にアナだと思っている。
できればタダでアナを使いたいが、今日みたいなことがときにはある。
アナを手に入れるために、ミエカッコーで女を捕まえようとする。

女は穴であれば、どんな女も穴はもってるから、カネがかからなければもってこいだ。
大部分の男は、この鈴木と同じである。
大部分だから半分以上、50%以上になる。これが男の現実である。
しかし、残りの50%未満はそうでない。

アナ以上の癒やしを求めるのが40%未満である。

しかし、例外に、女の心の内側に入る男もいる、これは10%未満。

この男のように女の心に入るのは、少ない。
それも、しかし、最近ある出来事があって初めて、入れたのだ。
この男も、女とは縁遠かった。
鈴木ほどではないにせよ、女はアナと思っていた感は否めない。

ある出来事があってから、女の心の内に入ると、はっきりわかってきたことだが、
鈴木のように、女は穴、と考えることは、冒涜である、
そう、思うようになった。

女のまんこアナでない、心の凝縮だ。
女に心があると同じように男にも心がある。
女のココロと男のココロが遭遇する場所が、まんこなのである。

これは当の女もわかっていない、まして男や。

言い換えれば心は形がない、心を形にしようとすれば、
チンポの入れ場所のまんこしかない。

10%未満の男にとっては、まんことは居場所である。

50%以上の男にとっては穴であるから、どんな穴でもイイ。
穴に中身はない。

しかし、女にとっては、初めっからアナなんてナイ、

アナは男だけの妄想で、女には関わりのないことだ。

女にあるのはあくまでも、アナでなくココロだ。

なぜなら、女の体は心でできているから。

であるから、男は女のココロを利用する、どうやって、

コトバで、

なぜなら、コトバは心の代理であるから。


いつしか、女の穴は塞がれる。


男は鈴木が帰って、清々した。
どうにもあの男の、キライではないが、強引さに圧迫される。
これが、この男の営業が奮わなかった理由である。
つまり、根が、ヒトにやさしいのだ。

1行しか、ないのは、2万円の女らしいと男は思った。

たんぶん、キモチが溢れてかけないんだろう。


男は今日のカラオケの女で疲労困憊していたので、ニュースやPCを開けないで
鈴木が帰ってから、すぐ寝た。

次朝も、ゆっくり起きて、体調を回復させた。

今日は2万円の女と、疲れるようなセックスは避けたい。昨日、使い果たしてしまった。
これだけ使い果たしては、2,3日必要だ。
投手生命を長くするのは、中4日のローテーションを守ることだ。
男は、最近、少し、ハード気味である。

セフレの女と縁ができた、3人とは月に2回がベターだ。計6回、選手寿命は延ばせるだろう。
しかし、この男も、セックスが味わえるのもあと10年である。
70を過ぎて月1回のセックスが楽しめたら御の字である。
青木のように半分棺桶に入ったようでは、セックスどころではないだろう。


2万円の女と例のスーパー駐車場で待ち合わせた。

女は先に来ていた。

男がクルマで近づくと、駆け寄って、ドアを開けて、助手席にもぐりこんだ。

男はまっすぐ、ラブホテルに向かった。

も、習慣である。

女は話さない、

このニクメナイ眼がクルクル動く女は、いつもなら、愉快に楽しそうにおしゃべりする。
2万円の女が緊張の面持ちは似合わない。
一緒に寄り添うように、密室にもぐった。

今日は、女は密室空間に入ってから、手際がイイ、昨日とは打って変わっていた。

こうなると、男は、グズである。

テレビを点け、消し、シャワーを確かめ、浴槽に湯を張り、冷蔵庫から飲みのを出したり、お茶の用意をしたり。

今日は、女はテレビを点けたままにしていた。

お昼のニュースが流れていた。

この、猛暑でお年寄りがまた、孤独死した、

そんなことがアナウンサーの声が聞こえた。



あのね、

女は口を切った。

わたし、保険の、外交員やってるでしょ、

おカネはそれなりにあるの、
わたし、稼ぎはいい方よ。
貯金だって2000万以上あるんだから。

子供はね、高校終わって、大学なの。

わたしに似なくて、優秀なのよ、ジマンの一人息子よ。

でね、

ムスコ、大学受かったのよ、私立だけどね、もちろん東京の有名私大よ。

ワセダ、きゃは。

ムスコ、ジマンの親バカの、わたし。

あなたの、100万、

アレね、入学金に使ったの。

あなたよりいっぱい稼いでいるわたしが、

ヘンよね。


そう、ヘンなの。

そして、女は、涙を溜めて男を見た。


わたしね、保証人になっていたの

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