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出会い系の女55

2013年06月03日 14:14

男は、フト気がついた、

ナンボ女と男の仲はセックスだと言っても、女から言い出すことは、ナイ。

しかし、出会い系サイトでは、女から言い出すことがあっても不思議でない。

タダ、女から言い出すことはあっても、即セックスまでは、距離はあるだろう。

なぜなら、女は警戒の権化だからである。
無防備とは自殺である。
これは幼少の頃よりきつく戒められている、男はオオカミよ。

女の警戒とは、本能である。
警戒を忘れた女は、女でないことになる。

気になったので、プロフを見てみた。

35才,AA市、遠くない、車で1時間弱。写真はない。

コメントにはセフレが1人いるが、足りないらしい。

コメントのニオイから、自信気味だから、美人の気配がする。
女は美人であると、自信過剰になりがちだ。男をどこかで下に見る。

女と男セックスでしょ、

この男の結論に達したこことと同じとはいえ、女の口から聞くと、傲慢にも聞こえなくもない。

やはり、美人なのであろう。

男は、プロフコメント見て、そう思った。

それ以上に、セフレを要求するくらいだから、相手はスポーツカーだ。

2万円の女とカラオケの女で、男は女に妙な自信がついたとはいえ、
相手は、スポーツエンジン、ダブルツインカムエンジンである、
ひょっとすると、ターボ付きのジェットエンジンかもしれない。

もし、ジェットエンジンなら、とうていこの男の太刀打ちできる代物でない。
何しろ、年齢が35、である。
怖いもの知らずだ。吹かせばどこまでもふけ上がる、スピードはとうに200kmは超えるだろう。

こういう手合いを相手にするのだ、しかし、男は、初心者ながらも、
ファスト博士好奇心で、挑戦する決心をした。

35かあ、男は思った。

ピチピチ、ツヤツヤなんだろう。
45や48の熟女の熟れきった体と違って、肌はエロスではちきれんばかりなのだろう。
この男も35のときはあった、
女なら毎日毎晩できた、朝立ちはいうに及ばず、夕立さえ巻き込んでいたのである。
まさに、すばらしきかな人生、である。

であるから、35のこの女がセフレ一人で足りないのはよくわかる。


そして、警戒心がない女か、

イヤ、警戒心がない女などこの世にいないから、

純情淫乱な女が言った、あなたはすごく生真面目ね、

が、アタマによぎった、

そうだ、このセフレの女は、ハジメてメールをよこしたのでない、
ここにいたるまで、3回、4回くらいメールをよこしている。

あんがい、どこかで、観察しているのかもしれない。

で、安全だと、おもい、今日のような仕儀になった、

そうかもしれない。

経過はともあれ、この男にとって、セフレの女は暁光である。


出会い系サイトでは、出会いナイのがフツーだ。
女と出会える確率は、ゼロではないがかなり低い。
なぜなら、警戒心からだ。
セックスできるのはこれまた、低い。
女も男も、口で言うほどでない。

しかし、一転、

この男ようにおまんこに感動したり女に感動したりすれば、出会いはむつかしくない。
なぜなら、これを女は直感で感じ取るからだ。

やりたいのはだれでも同じだ、女でも男でも。
しかし、そこに、あるなにかがあるのとないのとでは、
天と地ほども違う。

そのなにかとは、感動だ。

一口に言って、女に対する感動だ。

わかりにくいコトバで言えば、フェミニズムへの畏敬だ。

下卑たコトバで言えば、おまんこを崇拝することだろう。

ヒトは全知全能の神を畏怖する、
神はこよなく女が好物であるから、ヒトは女を捧げる。
ミコである。

男はおまんこの美しさに、感動した。

感動と畏怖は指呼の距離だ。


これを女の側から言えば、愛とか、スキというコトバになるのだろうが。

しかし、見も知らぬ相手に、愛とかスキになれるわけなどナイ。
であるから、コトバを通してとはいえ、
女と男が出会うのは、まぐれである。

問題はこのまぐれを、どのように扱うかは、当人の能力である。

で、この65になる男は、遅まきながら、
あの鮮烈な真っ赤なショッピングピンクの美しいおまんこに感動した。
タダ、それだけである。

それから、女が降って湧いてくるようになった。

それだけである。

今また、セフレの女が降って湧いてきた。

こうも言える、
今までの価値基準で望めば、女は永遠に遠い、
なぜなら、男がどんなキレーなコトバで誘惑しようとも、根本は、
女蔑視であるからだ。

そのイイ例が、この男の先輩の青木であり、同僚の鈴木だ。
彼らに、女の出会いはない。

彼らにある女の出会いとは、
いみじくもカラオケの女が言ったような、おまんこに魂が入るようなことでなく、
その反対に、
おまんこから魂を抜き取るような、出会いなのである。


明後日に約束したセフレの女と、どういうセックスになるか、男はウキウキして、床についた。

昨日、今日と、おまんこをやりすぎた、シアワセな男である。



男は、いつものように7時頃、目を覚ました。

いつものように、テレビ見ていつものようにPCを見た。

PCの中に昨日来ていたメールを見た。

昨日はセフレの女とのやりとりを終えた後、すぐ床についてしまった。
フロに入るのも面倒だったようだ。

見ると、トラウマの女からだった。


このところ男は、女のメールの内容が、けっこう、深刻なことがあったので、
時間があまりにもハヤク経ってしまったという気がした。

この男は、女とのやりとりの中で、濃縮な時間を共有していることになる。
女のメールを読むのはたかだか1時間かもしれない、
しかし、そこに女の、30年間、40年間の人生が濃縮されているのだ。

なら、読む時間がたとえ1時間であっても、単なる1時間であろうハズはない。
女の30年、40年の時間に及ぶはずはないが、
それでも、ふかあ~い時間を共有している。


元気イ~

最初、そう綴られてあった、

あの深刻なトラウマのはハナシからすれば、あっけない。


わたしイ、あなたにトラウマから回復したところまで話したわね、

ホントはね、その後がわたしにとって大事だったの
トラウマはね、前哨戦なの。

しれ切れトンボになっちゃったから、最後まで続けるね。


精神疾患から回復した頃、やさしい今の夫と結婚したって言ったわね。

そうなの、夫って、やさしくらいにやさしいの。
こんなやさしい男って、この世にいないわ。
いつもそう思うわ、今だって、そう思っているわ。

でね、このやさしい夫と一緒になって、子宝にも恵まれたわ。3人もね。
上は二十歳で、中が高校生で下が中学よ。
夫に似て、みんなやさしいわよ。男も女もね。

わたしなに不自由なく幸せに見えるでしょ。

確かに不自由はなくないんだけど、恋愛するでしょ
女ってね、健康の秘訣はレンアイよ。

でね、この前も話したでしょ、

恋愛が昂じて気持ちが入り込むと、最後の最後には自分から恋愛の頂上になったら、
自分から壊してしまうって。

これをしなかったら、わたしの夫との関係や家族を、壊してしまうかもしれない、って。
フツーのどこにでもいる女が、
ただ一つだけ違うのは、
気持ちが入り込んだ相手には、愛し方が異常に入り込むと、なにもかも壊したくなるって言ったわね。

あの、ドミノね。

それをしないと、家族、夫や子供に、わたし、キモチが入っているでしょ、
こっちに向いてくるのが怖いの、

家族を守ろうとすると、だれかを愛さなければならないの。

わたしだって、ヘンなことぐらい知ってるわ。

そしてね、あのやさしいやさしい夫が、インポなの。



男はここまで読んで、

次に書いてあるだろうことに、一呼吸、二呼吸おいて、身構えた。

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