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出会い系の女65

2013年06月15日 16:12

女ってね、すごく、キスに弱いの。


おまんこしたいなんて言われると、ムカッとくるわ、
バカにしないでよ、ってね。

でもね、キスしたいって言われると、ムカッとくる人なんて ないわ。
そういうイキモノとしか言いようがないわ。

キスってスクーリンの夢があるでしょ、キスという言葉にね、ヒロインを見るのね。
もちろん、キスそのものも、気持ちいいワ。

わたし、舞い上がっちゃったの。

次にくるのがすごく待ち遠しかったわ。

で、わたしに会いにきたでしょ、夕方だから、居酒屋に入って、
飲んでおしゃべりして、笑って、とても楽しかったわ。

その間、いつくるかいつくるか、そればっか気にしてたわ。

そしてね、居酒屋を出た瞬間、彼、キスしたの。
も、メロメロよ。
わたし、満足に歩けなかったわ。
も、決まってるわね、
ラブホに連れて行かれても、なあ~ンにも抵抗できなかったし、抵抗しようとも思わなかったわ。

それからセックスしたんだろうけど、なんにも覚えてないわ。

ただネ、彼、すごく生真面目でしょ、すごく、悔やんでいたわ。
ゴメンごめんてね。

わたし、チッとも、気にしてなかったけど、
あれって、ひょっとすると、

前に好きだった彼女かもしれないって、あとから思ったわ。
つまり、わたしに謝ったんじゃなく、元彼女かもね。

彼って、元彼女を忘れたくて、違う女の人を探してたのかもね。

そのときは、そんなこと知りっこないわ。

彼、すごく悔やんでいたようだもの。
それはわたしに対してだとばかり思ったわ。
よけいに胸がキュッーんしちゃったわよ。


女ってね、体の関係に入ると、どこまでも入っていくのね。大胆に。
すると、今度は、男の人に要求するようになるの。
いつ来てほしいってね。


ここからが分かれ目ね、
うっとおしいと思えば、関係はギクシャクするわ、そうでなければ、ロミオジュリエットね。

彼、そのどちらでもなかったわ、いつもの通りに、月一の定期便よ。

そうすると私の気持ちだけが昂るの。

も、夢にまで出てくる始末よ。

ああ~、この人をなくしちゃいけない。

そう思い始めるの。


でもね、わたし、人に思いが大きく入れ込むと、
最後にはメチャメチャにしたい衝動に駆られるでしょ、

愛人を殺すという、この世で最大の快楽
わたしを強制させるのね。

わたしの家族を守るために、誰かを愛さなくちゃならなかったように、

同じようにね、彼を守るために、誰かを、違う誰かを愛さざるを得ないの。


男はここまで読んで、この女の人病理
暴力セックスがもたらした病理をみた。


あのね、違う誰かが、わたしには、必要なの、

違う愛する男の人が、わたしには必要なの。

でないと、最悪の事態、愛人を殺さなくちゃならない事態を避けたいの。

わたしは、だれか違う男の人を愛したいの。


あなたなの、


えッ?


男はフイを突かれた。

このトラウマの女が最愛愛人の関係が、最高潮に達した時点で、
あのドミノ倒しみたいに、
メチャクチャにしたい衝動に駆られることはわかっていた。

しかし、この男に刃が向かってくるとは、夢想だにしなかった。

あまりの急展開に、面食らってしまった、整理がつかない。


男はここまで、女と会ってきた、セックスも十分堪能している。
2万円の女から始まって、カラオケの女、そして今日のセフレの女と。
男にはリアルに女がいた。

トラウマの女は、この世にいることはいるだろうが、まだリアルでない。
会えない距離ではないが、しかし、
それなりに遠い、新幹線で1時間はかかる、車でチョイというわけにいかない。

にもかかわらず
トラウマの女はこの男に矢を立てた。

男が面食らうのもムリない。


しかし、考えてみれば、これが出会い系サイト醍醐味というべきかもしれない。

決して会うことがない女と、会う可能性がある。


男はファウスト博士である。

女を知るため、女とおまんこを存分にやるため、
フェスフェレスという悪魔と契りを結んだ。

男は考えた、トラウマの女とは
フェスフェレスが用意してくれた女かもしれない。

女とは、体が病弱な女が、男の欲情をこよなくそそるが、
同じように、精神的に病理がかった女も、奥行きが深い。

健康な体の女も眩しいが、薄幸な女も男にはたまらない魅力を放つ。
男とは、健康で悩みがない女より、
横顔に陰がある女ほど、男の想像を刺激するモノはない。
男とはそういうイキモノである。


あなたに、恋人になってもらいたいの、

オカシイでしょ、

わたしだってオカシイって、わかってるわよ、


見ず知らずのあなたに、恋人だなんて、アハ


でもね、まんざら、見ず知らずでもないのよ、

わたしが、あなたにトラウマのハナシ、
暴力セックスの話ししたでしょ、
あれって、誰もかもってナワケじゃないのよ。
わたしなりに、じっくり選んでいるの。

イヤな相手に、そんなこと話す女なんて世界中探してもどこにもいないわ。

こう考えるとね、あなたとわたしの関係はそれなりに、もう、とっくにできているのよね

えっ?

会ってみなければわからない?

そんなことないわ

リアルで会おうと会うまいと、心の繋がりはもう、とっくにできてるの。

なぜって?

わたし、暴力セックスは心から話したのよ、
アレに、うそ偽りはないの、

なら、わたしが心から話したなら、あなたも心で受け止めてるはずよ。

わたしがウソで話したなら、あなたは心で受けないわ。

なぜなら、あなたはすごくキマジメだからよ。

わたし、これ以上生真面目はいないって人を探したのよ。


たしかにそうだ、
男は心から話されれば、無視できない質である。
トラウマの女が言っていることは、ズボシである。

男は、もうすでに、この女の暴力セックスのメールをyんだと気から、
この女に入り込んでしまっている。


そして、

恋人にとの、申し入れである。


男は、女からオファーがかかるとは、頭が真っ白である。


しかし、反面、
こういうことでもある、
トラウマの女がスキな男を愛するのは、
家族を守るためである。

スキな男は初めはそうでもなかったが、
家族の破壊という、いつ来るかもしれない衝動的な破壊を避けるためである。

そしてまた、好きになった男が、また衝動的な破壊、という危機に見舞われる。

それを避けようと、この男に矢を放った。

もしこの男に、女が壊したくない、という思いが強ければ、
また新たな、別な男を捜すかもかもしれない。

そうでなければ、この男で一気に爆発、
ドミノを完成させて、清水の舞台でこの男の背中を、ためらいもなく押すだろう。

家族は守られ、スキな男も守られる。


男は、考えた、う~ん、

フェスフェレスが提供した女は手強い、
しかし、こういう女を知るのは、醍醐味があるのも否定できない。

男は思った、せっかくの、恋人になろう。


男は思った、果たして、自分でよいのか?

しかし、この問題はとっくに解決している、
タダ、この男が知らないだけだ。


トラウマの女は、自分のトラウマ暴力セックスを、この男に話した。

つまり、告白である。

告白とは愛を超えて、魂に矢を放つことである。

スキな愛する男でも女は告白することはない。

女は誰でも好きな愛する男には、よく見てもらいたい、
切に願う。
しかし、告白は、その反対である。
自分のキタナイ汚らわしい、を白状することである。

スキな男に自分のキナタないことを見られるのは、死ぬより辛い。

死ぬより辛いことを一気にこの男に話してしまった。
もう、戻れないのは道理だ。


おまんこすれば、恋人愛人以上になるのは、道理である。

男はまた女をゲットできた、幸運な男である。


しかし、リアルで女とまぐわうかどうかは、神のみぞ知る。

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