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ちょっと素敵な話…日本一のパパ
2012年02月01日 13:46
【日本一のパパ】
福島正伸氏の心に響く言葉より
木村(仮名)さんは3店舗のラーメン店の経営をしていました。
もともと厨房で下働きをしていた木村さんにとって、自分の店を持つことは当初からの夢でした。
そして、念願かなって一店舗目をオープンすることができました。
目新しさもあって、一時はそれなりの人気店になり、その勢いで続いて2店舗目、3店舗目をオープンさせました。
ところがその後、売上はいっこうに伸びず、それどころか次第に客数も減少していきました。
毎日朝早くから仕込み、昼間は休みなく働き続け、スタッフが帰った後も深夜まで1人で片付け…。
我も忘れて一生懸命に働いているにもかかわらず、毎月150万前後の赤字を出し続ける状況にまで悪化してしまいました。
駅前でチラシを配ったりお客様に割引チケットを配ったり、知人の家の壁にポスターを貼ってもらったり、兎に角できることを見つけて、少しでも売上を伸ばす努力を続けました。
しかし、どんなに努力してもどんなに働いても一向に店の状況がよくなる気配はありません。
次第に顔からは笑顔が消え、いつも眉間に皺を寄せていました。
自信を無くし生気もなくなっていきました。
木村さんが帰宅すると妻の幸子さんと幼い子供が寝ています。
その横で静かに着替えていると、目を覚ました幸子さんが小さな声でいつも言います。
「今日も遅くまで、お疲れ様」
「…まあな」
そんな時木村さんは何と返事をしていいのかわからず、いつも力のない返事になってしまいます。
“妻に心の内を話したところで、どうにもならない。自分ひとりで解決するしかない”
勿論、夫の苦しい状況は妻の幸子さん薄々す感じてはいたのですが、お疲れ様、と言う以外、伝える言葉がありませんでした。
幸子さんも中々寝つけない日々を過ごしていたのです。
何もできない歯がゆさに苦しみながら。
そんなある日
木村さんがいつものように明け方になって家に帰ると、寝ている幸子さんの横で子供が起きていました。
何気なくそっと抱き上げました。
そして、あやそうとすると、やっと片言で話し始めたばかりの子供が自分に何かを伝えようとしています。
「…ぱぱ」
何を言っているのか、初めはよくわかりませんでした。
「ん?」
「…んち、ぱぱ」
それでも、子供は同じ言葉を何度も言っているようです。
「な~に?」
「…いちんちの…ぱぱ」
こちらの顔をじっと見て、必死に何かを伝えようとしています。
「何の、ぱぱ?」
そして、とうとう、子供の言葉をはっきりと聞き取ることができました。
「にほんいちのぱぱ」
「!」
思わず木村さんの目に涙が溢れ頬を伝って流れていきました。
「……」
子供を抱きながらただ泣きました。
それまで必死に耐えていた心のたがが外れように、溢れてくる悔しさを我慢することができなくなりました。
悔しい…何と、自分は情けない人間なんだろう。
子供の言葉に素直に「そうだよ」と肯けない自分が本当に悔しい。
日本一どころか明日食べていけるかどうかもわからない。
この子はそれでも自分のことを日本一と思っている…
その日、木村さんは布団の中で目を瞑っても涙が止まらす、とうとう一睡もできませんでした。
それから木村さんは一念発起しよいと思ったことは次々に行動に移していきました。
“どんな苦労をしてもかまわない、子供が誇りに思うような父親に絶対なる!”
毎日毎日必死に研究を続け、その結果、次々と新しい料理を作ることに成功していきました。
実はこの話の陰には、妻幸子さんの見えない支援があったのです。
仕事の面では何も手伝うことができない幸子さんは、心の中でいつも彼を励まし続けていました。
帰りの遅い父親がいない家の中で、毎日子供に語りかけていたのです。
貴方のパパは、日本一のパパよ
『仕事が夢と感動であふれる5つの物語』きこ書房
たった1人でも大切に思ってくれている誰かがいてくれるだけで人は頑張れる。
そして、時にはその1人の為に命さえかけることもできる。
「日本一のパパ」
もし、子供にそういわれたら、どんな苦労も耐えられるのかも。
このウラログへのコメント
ひ~ちゃんさん:有難うございます♪親が仕事してる時の姿を見せられるって素敵ですよね
子どもに励まされるんですね。可愛い甥っ子姪っ子はいるけど、子どもか…その前に嫁さんだな。
今晩は、言葉て不思議。何気ない言葉で相手を元気づける。どうせ語るのなら多くの人、元気づけたい人として
たくまさん:嬉しいです~可愛い子供の存在は大きいのでしょうね。やっぱり
かずみん☆☆彡さん:か~わい~いにやけちゃいますねいいな~親の職場に行けるの
なださん:そうですね。日本一のパパ。この言葉だけで力を得たってすごいことですよね
やじさん:甥っ子姪っ子さんもありだと思いますよ
千夜恋逢さん:あら。 いつも有難うございます何か感じるものが…
今の自分にとてもしみます。
ティムヘスさん:何かこの話で感じるものがあったかな?
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