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素敵な話…【娘の結婚式】
2012年02月10日 09:13
電車、バスの中では絶対に読まないでね♪
この間、友人の娘の結婚式に出席した。
私と友人は高校からの友達で、かれこれ30年以上の付き合いでその娘の事も知っている。
その子の結婚式という事で電話が来て出席する事にした。
しかしその子、本当は友人の娘ではなく、友人が20歳の時に生まれた妹だ。
なぜ妹を娘としていたのかというと、友人が21歳の時に両親が事故で他界、家族は兄妹2人となり、親のいない家族として育てるより片親ではあるが父親のいる家族として育てた方が妹の為にもなるのではと彼なりに判断したからである。
当時その事で友人から相談された時は私は凄く反対した。
確かに妹の事を考えればそれがよいのかもしれないが、お前自身はどうなるのか?
21才やそこらで子供1人、しかも片親として育てる事は幾ら何でも無理がありすぎる。
母親の事を尋ねられたらどう答えるのか?そもそも戸籍を見られた際気がつく。
祖父の元で育ててもらった方が良いのではないか?
それに友人自身の将来の結婚等の事もどうするのか?
それらの事を友人に尋ねると友人は父親母親方の祖父は既に病気で他界、親戚に預けるのも嫌、それ以前に自身両親が他界し、辛い時妹の笑顔に救われた、この子が無事育ってくれるのなら自分の幸せは二の次でも構わない。
そういわれたら私自身何も言い返せず、ただ「辛い道なのかもしれないが頑張れ」としか言えなかった。
それから友人は家事と仕事、妹の育児とで一生懸命だった。
私も何か手伝えることはないか?と時折聞いてはみたものの、酒に付き合い話を聞くぐらいしか出来る事は何もなかった。
私の知る限りその子が友人が父親ではなく兄という事を知っている様子はなく、友人からそのような話を聞いた事もなかったので、うまくいっているのであろうと思っていた。
式も順調に新郎の会社の方、友人のスピーチ等全てが順調に進んでいた。
そして新婦が手紙を読み始めた。
良くある内容の父への手紙である。
「お父さん今まで本当に有難う」
そう言って娘さんは泣きじゃくっていた。
しかしそこで事態は変わった。
娘が一向に続きを読まないのである。
そして首を横に振りながら何か訴えてる。
何が起こったのかわからず周りはざわつきだした。
次の瞬間彼女の口から『お兄ちゃん』という言葉が出てきた。
私は口から心臓が飛び出るかと思った。
きっと友人もそうに違いない、何せ顔色が一瞬にして変わっていた。
彼女は全て知っていたようである。
何でも高校生の時書斎を整理している際に偶然友人の日記を見つけ読んだようで、その時自分が娘ではなく妹である事を知ったようである。
彼女は言葉にならないぐらい泣きながら友人に感謝の言葉を言っていた。
そしてそれと同時に謝罪もしていた。
自分のせいで兄の人生を狂わせてしまった。
本当に御免なさいと何度も謝っていた。
友人は「それは違う。俺の人生はつまらない物じゃない。お前がこんなに大きく育ってくれた。それだけで俺には十分だ」そういっていた。
俺も自分の事ではないのにもかかわらず涙が流れていた。
そして周りから拍手が送られ何事もなかったかのように式は進んでいき、結婚式は終わった。
私は友人とその後居酒屋へ行き酒を飲みながら話をした。
話をしながら友人は妹の事を思い出しながら涙を流していた。
私はその時友人にお疲れ様と言ってやった。
友人は笑いながら、いえいえと言い泣いてた。
友人が今1番楽しみにしてるのは孫が生まれる事らしい。
愛だね♪
このウラログへのコメント
電車の中で読んじゃったよ。
ヤバい。涙が落ちてきた。
感動しました。ありがとう
アルマーニさん:こちらこそコメント有難うございます
涙が止まらない
電車の中で読んでしまった。
顔をあげられないよ。
千夜恋逢さん:
セーフでしたか
泣いちゃった?
さあさん:人前では我慢!ですね
危険です
hiro69さん:危ないタイミングで読んじゃいましたね
まさきさん:あら。人に見られませんでしたか?
toshiさん:危険な場所で読んじゃいましたね。誰にも気づかれなかったかな?
おはようコメ遅く成りました。ななさんのデジ読む所、考えないと涙目を誰かに見られて仕舞う(笑)。
なださん:場所に注意ですね
大丈夫でしたか?
千夜恋逢さん:
やったね
ふふっ
なんで！？こんなに涙が流れる話がログに顕わされるの！？
きっと・なな♪のこころが清んでいるから！！
秀55さん:
そんな風に言ってもらえるなんて凄く嬉しいです
照れる～
マジーカ２世さん:私も想像してみても同じようにできたかどうか
すごい決断だ。小説とかなら有りそうな話だけど、リアルだと想像出来ないな。
お二人に幸あれ。
hamさん:ｺﾒﾝﾄ有難うございます
ほんとに中々できない決断だと思います。幸せになってほしいな。
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