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素敵な話【修学旅行の話】
2012年02月11日 15:36
神奈川県の校長先生♪中野敏治先生による感動話♪
やまびこ会(全国教育交流会)の代表も務めていらっしゃいます。
多くの学校では一学期に学級懇談会があります。
修学旅行が間近に迫っている学年では、懇談会の中で修学旅行の説明会も行われます。
私はある年から3年生を担任すると、修学旅行前に保護者と内緒話をするようになりました。
「子供達に内緒でお願いがあります。修学旅行先で子供達が家庭に手紙を書きます。その時に保護者からの手紙をそっと用意しておきたいのです」とお願いをします。
担任からの急なお願いに多くの保護者はためらい、我が子へ何を書いたらよいのか困っている顔をします。
「『修学旅行を楽しんでいますか?』の一言でもいいのです。お願いをします。皆さんが我が子へ書いた手紙は封をしてそっと私に届けてください」と更にお願いをします。
修学旅行当日の朝、生徒達と見送りの保護者が集合場所に集まりました。
私の鞄の中には生徒の誰もが知らない保護者からの宝物が入っています。
生徒達は修学旅行へ行く楽しさが顔に表れています。
皆笑顔でいっぱいです。
2泊3日の修学旅行の出発です。
毎回修学旅行の業者の方に「この子達にとっては一生の思い出になる3日間です。宜しくお願いします」と伝えます。
業者の方も「勿論です。素晴らしい旅にしましょう」と答えてくれます。
新幹線の中でも、そして京都・奈良に着いても子供達は元気いっぱいです。
様々な学習を行い、1日目の活動が終わります。
夕食、入浴を終えた生徒達は大きな部屋に集まりました。
班ごとに反省を行い、健康状態を確認しました。
その後、生徒1人1人のテーブルに便箋と切手を貼った封筒を配りました。
そして「家族に旅の便りを」とプログラムを進めました。
一寸間をおきました。
生徒達は何かあったのかと思い、部屋はシーンとなりました。
「皆目を瞑って。今日1日を振り返ってみよう。皆の親が朝の見送りをしてくれた事、修学旅行へ向けて色々と準備をしてくれた事、皆と一緒に修学旅行へ行けるようにお金を積み立ててくれた事、1つ1つを思い出してみよう」と静かに話をしながら生徒1人1人の席を回り、保護者からの手紙をそっとテーブルに置いていきました。
「目を開けてごらん」生徒は自分の目の前にある名前の書かれた封筒を見て驚きました。
ある子は嬉しそうに、又ある子は恥ずかしそうにその封筒を開け、読み始めました。
部屋はシーンとしています。
どこからとなくすすり泣く声が聞こえてきます。
そのすすり泣く声は徐々に広がり、部屋のあちらこちらから聞こえてきました。
流れる涙を友達に見られないように顔を伏せ返信を書いている子もいます。
男子も女子も皆目が真っ赤です。
私には保護者が何を書き、子供達が何を返信しようとしているのかわかりません。
ただ「子思う親と親思う子」の姿がそこには確かにありました。
「先生、早く手紙を親に届けてあげたいので今夜私が郵便局まで行って投函してきます」と添乗員さんが声をかけてくれました。
添乗員さんの目も真っ赤でした。
本当に素敵な取り組みをされている、素晴らしい先生です。
「相手に伝わらなくてもいいんだと思って純粋さをつらぬけば、逆にその純粋さは伝わるんだよ」
by岡本太郎(芸術家)
このウラログへのコメント
素晴らしい思いでをくれた、こに様な先生に恵まれた子供達は一生この思いでを抱いて生きて行く幸福な子供。
なださん:そうですね。素敵な先生もっと増えれば日本のこの先も安心できそう
さあさん:そうですね添乗員さんの心配りも同じく素敵です
阿木さん:嬉しいです何となくのせちゃってますが、そんな風に思って貰えるって嬉しい
いつも・なな♪には泣かされる!!「男は泣かない」がいつも破壊される。心が揺さぶられるのだからいい!
秀55さん:嬉しいですいい意味で男泣かせって素敵かもしれない
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