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いい話…裸にて生まれて来たに何不足
2012年02月19日 21:35
【裸にて生まれて来たに何不足】
渡部昇一氏の心に響く言葉より
守田治兵衛は「寶丹(宝丹)」というコレラ等の予防薬を最初に作った人である。
この人が事業に失敗して全く無一文になり、死に場所を探しに旅に出かけたことがあった。
希望のない暗い心を抱いて甲州街道を下って甲府の安宿に泊まった時に、疲れた体を横たえて寝ようとしてふと枕屏風(隙間風を防ぐために枕元に立てた小さな屏風)を見ると、そこにこう書いてあった。
「裸にて生まれて来たに何不足」
俳句とも川柳ともつかない句である。
それも金釘流の粗末な字で書いてあった。
だが、その時の守田氏にはピンと来るものがあった。
そこでこの句を心の中で繰り返して読んでみると、翻然として悟ることがあった。
「そうだ、俺は元々裸で生まれてきたのだ。それが今、裸一貫になったからといって不平を起こしたり、狭い了見を起こしているのはとんでもない間違いだ」
すると急にすがすがしい気持になって、また東京に戻り、奮闘に次ぐ奮闘を続けて、ついに製薬会社で一旗挙げることに成功したのである。
人生にはひょんなきっかけから気持を切り換えて、うまくいくことがある。
時をとらえて決断できるかどうか、成功はこの一点にかかっているといってもいいのかもしれない。
『人生を創る言葉』致知出版
禅に「本来無一物(もつ)」という言葉がある。生まれた時は本来、元々何もなかった。元々が無なのだから、怨んだり妬んだり執着することもない、ということ。でも「無一物中、無尽蔵」という言葉もあるように、元々何もないと思っているが、手もあれば足もあるし、息もできる。正に有り難い宝物を私達は無尽蔵に持っている。文句を言ってはバチが当たる。「裸にて生まれて来たに何不足」人生開き直れば何でもできるのかも?
このウラログへのコメント
元気のでる話ありがとうございます!!
悩みはいろいろ・気の持ちようで元気回復か萎えるかですね
阿木さん:そうですね♪まずは気づくことが大事です
秀55さん:有難うございます私ももっとがんばらなきゃ
秀55さん:有難うございます私ももっとがんばらなきゃ
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