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成程話:聞いてくれて、ありがとう
2012年12月10日 23:24
阿川佐和子氏の心に響く言葉より
私は10年程前から、農林水産省などが主催する[聞き書き甲子園]という仕事を続けています。
これは全国の高校生100人がそれぞれ、森で働く名人100人の所を一人で訪ね、[聞き書き]をしてレポートを纏めるという活動です。
森の名人とは木こり、造林、炭焼き、枝打ち、椎茸作り等に従事する職人のことですが、1昨年前からは範囲を広げて、川や海の名人にも加わって頂くことになりました。
高校生に課されたノルマは結構過酷です。
まず、見ず知らずの名人(殆どが60歳以上の高齢者)に電話をし、訪問する日を決め、当日は電車やバスを乗り継いで、森の奥へ一人で出かけ、[初めまして]と会った瞬間からテープを回してインタビューを始めるのです。
助けてくれる大人はいません。
インタビューを終えると自宅へ戻って、自分でテープ起こしをし要点を拾い上げ、名人の一人語りの形でレポートを纏めます。
[大変だったけれど面白かった]と応える高校生の横で、嬉々とした表情を浮かべているのは高齢の名人達だったのです。
[最初、こんな孫みたいな若い高校生に、何を話せばいいんだか、何の役に立つんだか、わかんねかったけど、会って質問されているうちに、嬉しくなっちゃってね。だって、家族も知り合いも誰も自分の仕事のことなんかに興味を持ってくれないからね。こんなに自分の話、長くしたことねえもんな]
もはや[跡継ぎ等いらん!この仕事は自分でおしまい!]と豪語する名人達が[聞いてくれて有難う]と高校生に感謝を述べている姿を見て私は涙が出てきました。
素直な気持で好奇心の赴くままに人の話を聞いた時、聞き手は自分の記憶や気持をそこに重ね合わせ、必ず何かを感じとる筈です。
そして、聞かれた側もまた語りながら改めて自分の頭を整理して、忘れかけていた抽斗(ひきだし)を開け、思いも寄らぬ発見をするかもしれません。
『聞く力 心をひらく35のヒント』文春新書
本当は人は自分のことを話したくてウズウズしている。特に自分が今最も関心のあること、力を入れていること等をズバッと聞いてくれたら話は止まらない。他人から認められ、共感されること程嬉しいことはない。その反対が、無視や無関心。素直な気持で好奇心を持って人の話を聞く人でありたいな。
このデジログへのコメント
宮本常一氏は聞くというより自ずと話をさせる名人
学者が来たら嘘をついてやったの発言も有り
松山市の河内人さん:あらら
森も木も、嘘はつかない。
下草刈り、枝打ちをすればちゃんと育ち、河川、海を育てます。
管理貞操帯さん:そうですね
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