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ただいま~

2008年10月04日 16:20

....と 

「行ってきます」もここに書いたので
帰宅の挨拶もしちゃいます。
一日 予定を遅らせて 今日 着きました

3日 午後に こまち東京へ行き
二年前脳内ヘルペスで他界してしまった叔父の墓参りのため
国立へゆきました

翻訳家で アルピニスト
世界の美しい切手や 面白い言語や風習を 惜しみなく与えてくれた
最愛の叔父だったのに お葬式後 お墓を訪ねる機会を作れない
薄情な自分を責めていました

本当は 夜にはのぞみで帰る予定が 
叔母と従姉妹の強い勧めで 一泊してしまいました



変な言い方ですが 
幼い頃は「おじちゃん・おばちゃん」はたくさんいて 
それぞれ「賢治おじちゃん・友子おばちゃん」という風に呼び分けるか
いとこの名前を頭につけ「学くんちのおばちゃん」とか呼んで
甘えていた訳ですが 
実は父方・母方といった ややこしい分け方があり
血が繋がっているかどうかで 
叔父叔母の方には 些少の区別があるものだと
かなり 大きくなってから 聞かされました

その意味でいけば 私には純粋な叔母はなく 女兄妹もいないので
今後 心細いものだと 人の話しを聞けば 思ったものでした

ただ 泊めてくれた この叔母は 
最愛の叔父の最愛の妻だったので 
そのまま叔父同様 私たちをも大事にしてくれていたのは 
今でもわかります

甲府出身の 美人というよりは ほんわかとした 目尻の下がった
優しい面持ちで 
今回も 駅前で待ち合わせたとき
「あ~、ヤっちゃん(仮称)だ!こっちよ~、メグ!!ヤヨイ姉さん
来たわあ~」
と、従姉妹を満面の笑みで呼び寄せるしぐさは 何年前からみていた
美しい所作のままで ご無沙汰の不安を 吹き飛ばしてくれました

一緒にお墓を参った後 誘われるまま アパート


、、、昔は 八王子に一軒家を構えていて 大きなびわのある庭で
叔父が どう聞いてもギーギーいっているバイオリンをひいて
皆を笑わせていた

二階の仕事部屋には 辞典や二次資料の山 その中にある
美しい写真集や 古いアルバムを掘り出しては 
年端のいかない従姉妹らの相手に飽きたときには こっそり
立てこもって 日長 眺めていた思い出

その家を騙し取られたような形で
国立に一家4人 アパート二部屋を借りて 生活するようになった事を
母が 言っても仕方ないと嘆きながら 私に聞かせたのが10年前


奥の部屋の正面にみえる 叔父の遺影は 
お葬式のときにも感じた 一番好きな 磊落な笑顔

叔母がお茶を入れながら いろいろ話してくれる

「こーたんは、本当にヤヨイちゃんを可愛かったのよね。
早く名前を漢字に直せばいいのにっていつも言っていたわ」

そう、私の名前は平仮名なのだが 叔父は漢字一文字に改名しなさいと
逢う度に 言うのだった

少し知恵がついた頃には
「叔父ちゃん、名前を変えると早死にし易くなるんだって」と
返すと
「ははははは!ヤっちゃんは~。ぼかあ、漢字の方が好きだなあ~」と
毎度 大声で笑いながら 馬鹿力で バンバン背中を叩かれた
そして毎年 年賀状は 頑なに 漢字で宛てられたものだ



この叔母の「こーたん」という呼び方も変わらない

叔父の名前に「こ」は一切ついていないのだが 
従姉妹が小さい頃 口が廻らなくて
「とーさん」が「とーたん」に 
更に下の従兄弟の代には「こーたん」になったらしく 
従兄弟たちは普通に親の敬称で呼ぼうが 
叔母は 舌ったらずの可愛らしい声で 「こーたん」と呼んでいた

母などが
「いい年にもなって、義姉さんったらまだこーたんなんだから」
と漏らしたとき 
  私は(いいじゃん。。。)とムっとした記憶がある


叔父は 実は発病して すぐに亡くなったのではなく
倒れて 一時は危篤の連絡を受けたのだが 
母の一番上の兄が 脳外科の権威
すぐさま チームを組んで 治療にあたり 一命を取り止めたのだが
脳障害が残り あんなに博識で 紳士だった叔父が
5歳児くらいの言語能力と知識 記憶障害が 残されただけで
別人になってしまったと 駆けつけた母が 悔しがっていた


まだらのように 突然 叔母に以前と同じような話し方をしたかと
思えば 次の瞬間には 自分の娘がわからなくなり
「貴女は素敵なお嬢さんですね。 なんで優しくしてくれるの?」
と泣いて語ったりで 見ている方が辛いと 聞いた


叔母が言った
「逢っても誰もわからなくて、迷惑かけるからお見舞いは遠慮するわ」

その言葉を守って あんなに好きな叔父に逢わないまま
逝かせてしまったのは 私が怖かったのもあった
素敵だった叔父の壊れた姿を見たくないのではなく
コンプレックスの塊りだった私を 
親戚内では 唯一理解し守ってくれた あの人が 
ヤヨイ自体を忘れているだろうという事実が 恐ろしかった

   だから 逢いたくても逢えなかった

 本当に薄情で駄目な姪だったが 叔父はわかってくれていたと思う


泊まっていけの声に応じて お世話になると決めたら
即 従兄弟のお勧めの(彼はバイトで行けなかったが)
お台場に夕ご飯を食べに

ビーナスフォート内のイタリアンの店にゆきました
叔母も従姉妹も お酒はたしなまないので 私も健全に
たくさん食べて 叔父の思い出話しをしまくって

http://static.flickr.com/3100/2902119224_8b2b10e46d_o.jpg




一番受けた話しは 母からのまた聞きですが


叔父は女嫌いとの噂があり 結構もてたのに
どんな婦女子にも なびかず 山や詩や野球や芝居にあけくれ
同年代が所帯を持っても どこ吹く風だったと

ある日 叔父の親友の見合いがあり 田舎のことなので
その彼の自宅の座敷で行われたそうですが 
悪友たちが聞きつけ(音頭をとったのは叔父らしい)
皆で 悪趣味にも覗きをしたそうだ
ふすまを小指一本ほど開け そこから順番に覗いたらしいが
想定以上に デバガメが集まり 

押すな 待て 順番だ  と

騒がしくしてしまい 不審に思った仲人さんが
ふすまを開けたところ どっと男どもが 
見合いの席に なだれ込んで 
「わ~」と奇声をあげて 皆が一様に散る中
下敷きになった叔父が ムクっと起き
得意の「ははははははは!」と磊落な笑いで
きょとんとしている女性に近づき 肩を叩き
「ぼかあ、こいつの親友です。保証します!いい男ですので
よろしくご判断ください!じゃ、失敬!」
と何もなかったように 立ち去ったと。。。

その縁談は 当然のごとく駄目になり...

その理由は 相手の女性が 叔父に一目ぼれしたからだと聞くと
何度想像しても 笑いが止まらなかった

叔母もお馴染みの話しながら
「ヤッちゃんの口から聞くと おかしさが倍増だわ~」と
涙目で笑っている
40近くなり 10才も下の叔母に会うため 叔父は独り身だったのだと
本心から思っていた




今朝は 従姉妹の通う 多摩美大まで一緒にゆき 
キャンパスを眺めて 図書館見学させてもらい(真面目やろ)
従姉妹と別れて 叔母にも電話で挨拶し....

思わぬ展開から 一泊させてもらったため 
大好きな叔父を語れたのは嬉しかったと感謝を伝えて.....




さて、、そんな訳で~ 
帰ってきました ここへ

戻っていきなり 長くダラダラ書いてしまいました
(簡潔な文書を書けないので 迷惑をかけています)

ところで 

出発にあたり たくさんの温かいコメントを頂戴しましたのに
そのままにしておりまして 申し訳ありません


おかげさまで 郷里を満喫し 無事 帰宅しました


また ありふれた日常
   その中で ささやかな事件や想いを
   セッセと ここにぶちまける生活に戻ります


何卒 お見捨てなきよう またお付き合い願えれば幸いです<(_ _)>


取り敢えず 空っぽ冷蔵庫を満たすため 買い物に行ってきます♪

このデジログへのコメント

  • ぴぴ 2008年10月04日 21:07

    おかえりなさい。
    沢山の思い出を持って帰ってきたようで、よかったね。

  • ヤヨイ 2008年10月04日 22:52

    > ともさん
    ただいま。。
    元気やった?私は風邪もひいたけど 渋った割りには実家で楽しんできました。
    あまり変わらず帰ってきたけれど またよろしくね(*^_^*)

  • ヤヨイ 2008年10月04日 22:54

    > アキラ@さん
    なんか、東京経由で帰ってきた話を長く書いてしまってごめんなさい。話しが下手な分、文書にすると止まらなくなるんやね。
    そう言ってくだされば嬉しいです。

  • ヤヨイ 2008年10月04日 22:57

    > てつやさん
    昨日に続き嬉しいのですが、恐れ多いです。私は見たもの感じたものをそのまんま流してしまうので、暗く駄目ログだらけなのですが、、、
    でも素直にありがとう。長くてごめんなさい

  • ヤヨイ 2008年10月04日 22:59

    > マジーカさん
    祖父母の死などで軽い仲たがい等、晩年はいろいろありましたが、小さい頃ってお盆と正月は宝物でしたね。描写がイマイチで伝え切れませんが、そう言ってくだされば嬉しいです☆ミ

  • ヤヨイ 2008年10月04日 23:01

    > ぴぴさん
    ありがとう。帰省を迷った割には、かなり楽しんできました。
    小出しにログにしようかと(笑)想っています。
    家のPCは反応が早くて助かってます。結局、秋田でも書いちまいました~

  • ヤヨイ 2008年10月04日 23:03

    > 小春さん
    いろいろコメありがとうございます~。写真、ここだけの話し(笑)ちょっと自信があったのよ。お花は下手だけれどね。私が見合い相手でも
    降ってきた陽気な男の方に惚れると想う(^・^)

  • ヤヨイ 2008年10月04日 23:05

    > yukitoさん
    ずっとコメントありがとう。やっぱりお食事は無理やったね(笑)。
    寒かったりもしたけれど秋田の空気は良かった。これからもダラダラ書きますが、よろしく受け止めてください★

  • 赤wine 2008年10月05日 09:53

    改めてお帰り(^^)素晴らしい人達に囲まれて幼少を過ごしたんだね
    僕も必ず カッコイイオジサマになりますから(^_-)

  • ヤヨイ 2008年10月05日 10:25

    > nekoyanさん
    ありがとう。大好きな一家です。加齢とともに親戚内で嫌な話しも起きてしまい子供の頃のような短絡な喜びは薄れてきますが、思い出は大事なまま。調子に乗ってまた書いちゃうかも

  • ヤヨイ 2008年10月05日 10:27

    > やまねこさん
    え?見合いを覗いて、挙句には姫のハートを奪う男性になる予定やった?(笑)冗談抜きに、やまねこさんは「そういう大きな男」だと思っていましたが(^0_0^)

  • ヤヨイ 2008年10月05日 10:28

    > 赤ワインさん
    料理もできて、ジャニ系の容姿の赤ワインさんだったら、そのまま格好いい加齢をできそうね♪でも怪我だけは気をつけてくださいな。
    改めてただいま~(^^)

  • ヤヨイ 2008年10月05日 10:32

    > 丘紫さん
    お蔭様で。。満タンのようです(^^♪
    きっつい寒さでボケいた頭が素に孵り(笑)いろいろ感慨深い日々を過ごしてきました。
    栄養もついて、体重を測るのが楽しみかも♪

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