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ネットの不思議話、心温かくなる話、心しみた話
2013年11月18日 00:27
[古い電車の中で起きた不思議な出会い]
心霊じゃないけどさ……不思議は不思議な出来事。
小学校低学年の頃。家の近所に市電、つまりちんちん電車が一両捨てられていた。
原っぱの一角に錆びだらけで放置された車両。今考えてみればちょっと薄気味悪いが、当時の子供たちにはかっこうの遊び場だった。
子供がよく作る秘密基地、この車両も当然ながら秘密基地化していた。
その日、私は一人で秘密基地で遊んでいた。いつものメンバーが他で遊んでいることは知っていたがなぜか猛烈にここに来たくなったのだ。
一人ということで妄想全開で遊んでいると、急に一人の女の子が入ってきた。
同じくらいの歳の子だが見たことのない子だった。
そして入ってくるなりこう言ったのだ。
「あっ、ほんとにいた!」
普通、この手の話だとこの女の子が実は……ってなことになるのだが、昨日引っ越してきたばかりの「生身の」女の子だった。歳も同じ。
彼女は続けてこんなことを言った。
「昨日夢を見たの。きれいな女の人が、古い電車を見つけることが出来たら友達ができる、って言う夢」
夢を信じ、来たばかりで右も左もわからない街で電車を探してまわったそうだ。
そんなものがあるかどうかもわからないのに。
でも原っぱで本当に電車を見つけ、同い年の私を見つけたのだという。
「友達になってくれるよね」
不思議な出会いであるが断る理由はなかった。
彼女とは現在も付き合いがある。
というか……今私の嫁になってます。
[次、降りるのでどうぞ]
いつも通り部活が終わって、いつも通り電車の席に私は座りました。
部活の疲れでいつも席についてすぐ眠る事が私の習慣になっていました。
自分の最寄り駅に段々近づいていくにつれて、部活の疲れで爆睡している私とは裏腹に仕事に疲れきっているサラリーマン達が一気に増えてきました。
そろそろ駅につくから、目が覚めて満員電車の中でぼーっと座っていました。
そんな、ぼーっと眠気がある私にある言葉が耳に入ってきました。
私の他に男子学生が寝ていました。
その男の子は目の前に腰の曲がったおばあさんがいるのにもかかわらず、寝ていたので気づいていませんでした。
私が譲ろうと思いましたが満員電車の中で奥にいる人をここまで呼んで譲る事ができないと勇気がなくなっていまい、私は何もする事ができないまま曲がった腰を見つめる事ができませんでした。
そう思った瞬間、寝ていた男の子は夢から覚めたようにはっと目を覚まして、目の前にいるおばあさんに気づいてとっさに言いました。
「次、降りるのでどうぞ。」と。それはいかにも運動部のような、はきはきとした大きな声でした。
そう言って、男子学生は次の駅で降りると隣の車両に乗り換えました。
私はこの瞬間、心がぽかぽかと温まりました。
何度か聞いたことのあるこの言葉でも、部活で疲れきった私の心に響いた特別なものでした。
それは、誰も気づかなかった優しい小さな嘘でした。
[タクシーに乗って]
病院へ行くのにタクシーを利用したときのこと。
行き先を告げるなり、運転さんに聞かれた。
「ご気分は大丈夫ですか」と。
一瞬戸惑ったが、すぐ合点が入った。
私自身が病院へ診察を受けに行くのだと思い気遣ってくれたのだ。
「いえいえ、お見舞いに行くんですよ。私ってそんなにやつれた顔をしていましたか」と答えると、「そうですか、よかった」と微笑んでくれた。続けて、「実は、こんなことがあったものでついつい・・・」と話してくれた。
名古屋市西区の弁天通を走っていたところ、歩道に若い女性がうずくまっているのが見えた。
偶々靴の紐でも結んでいるのか。
それとも・・・。
暫く走ってからも気になって仕方がなかったので、来た道を引き返した。そこには、まだ女性がしゃがんだままでいた。
車を降りて声をかけると、相当具合が悪い様子が見てとれた。
「大丈夫ですか」と声をかけると、市内の大学病院まで連れて行ってほしいという。
持病のため通院には、いつもなら自宅近くからタクシーに乗るのだが、その日は気分が良かったので少し運動のつもりで歩き始めたという。
ところが、途中でどうにも気分が悪くなり、とうとう一歩も歩けなくなってしまった。
タクシーが急遽救急車に早変わりし、病院へと搬送した。
本当に危ないところを助けて貰って、と感謝されたという。
私への気遣いの一言も、決してお節介ではない。
思いやりなので。世知辛い世の中だから、尚更心にしみた。
このウラログへのコメント
PANDAさん:すご~っ
PANDAさん:そうなんだ!すごっ
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