ネットの印象的な話、3つ

[ペットショップの犬]
緑丘小学校６年坂口登夢
ぼくの家に家族が増えました。犬のいちごです。
いちごとは、デパートのペットショップで出会いました。
家族全員がいちごに一目ぼれでした。
そして、その日のうちに買いました。
いちごを飼うようになって、ペットショップで売られている犬を気にして見るようになりました。
いちごを飼うまでは、ただ「かわいいな」と思って見ていただけでしたが、今では「かわいそうだな」と思う気持ちの方が強くなりました。
「誰か早くここから出してあげて」と思います。
いちごは、家の中でのびのびとくらしています。
おいしいご飯をいっぱい食べて、どんどん大きくなっています。
家の外でいっぱい走り回り、いっぱい遊んで楽しそうです。
でも、ペットショップの犬はケースの中です。
ケースはせまくて走り回ることができません。
それにペットショップの犬は早く大きくならないように、少なめにご飯をあげることもあるとお母さんが言っていました。
すべてのペットショップがそうとはかぎりませんが、がりがりにやせている子犬を見たことがあります。
そんな子犬を見ると本当にかわいそうだと思いました。
また、衛生面に問題のあるペットショップも見たことがあります。
トイレシーツをしいていなかったり、子犬がしたうんちをそのままにしていたりしました。
そうしたペットショップでは、子犬が自分のうんちを食べてしまうこともあります。
一度ぼくは店の人に「うんちを食べていますよ」と言ったことがありましたが、店の人は「はい」と返事をしただけで、その子犬のところに行きませんでした。
ぼくは、その子犬がかわいそうで見ていられませんでした。
いちごを飼うようになって、人間といっしょにいて犬は幸せなのかと考えるようになりました。
人間といっしょにくらす犬、いっしょにいないと生きていけない犬、値段を付けられてせまい所で飼い主が決まるのを待つ犬…。
生まれて早いうちにお母さんから離されるよちよち歩きの子犬は、いったいどう思っているのでしょうか。
いちごも生まれて２ヵ月もたたないうちにぼくの家に来ました。
その時は「かわいいな」と思っただけでしたが、いちごはどう思っていたのでしょう。
いちごは幸せだと思っていたのでしょうか。
今いちごは幸せなのでしょうか。
人間は本当に勝手な生き物だと思います。
犬は自分に値段が付けられ、売り物にされていることを知りません。
人間の都合のいいように従わされて生きていることも知りません。
だからこそ、犬を売る人や犬を飼う人が、犬を幸せにするために努力をしなくてはいけないと思います。
不幸な犬をなくすためにどうしていったらよいのか考えていかなくてはいけないと思います。
ぼくはいちごがかわいくて大好きです。
いちごが家に来て本当によかったと思います。
これからも家族の一員として、いちごを大切にしていきたいと思います。


[大切な人]
私の親友の女の子は小学校の時イジメられていました。
私はあいさつやたまに遊びに行くことしかできませんでした。
見ているしかできませんでした。
中学校に入るまえに、イロイロやってイジメはなくなりました。
年月が経って、私たちは大人になりました。
彼女と私は今でも仲良くして逢っています。
ある逢った日のことです。思い出話をしていました。
高校、中学、そして小学。
私は胸が苦しくなりました。
彼女は『当時は辛かった。』といいました。
私は黙っていました。
彼女はさらに続けました。
『いつも、一人で本を読んでた。あれは寂しい。教室に私はいないような感覚で。辛かった』
私は何故かすごく泣きそうになっていましたが、何もしなかった私が泣くのはおかしいので堪えていました。
『知ってたよ。』
彼女はそう言いました。私が何をと彼女に聞くと彼女は。『香奈が私を見てくれてたの。知ってた。香奈が見てくれてると思えたから教室にいれたんだよね～。』と言いました。私は涙をこぼしました。
確かに私は彼女を見ていたんです。
毎日毎日毎日。
イジメを止めれない私は彼女を見て何ができるのだろうとずっと考えていました。
それを彼女が気づいていて励みになっていたのを知った私は、涙が止まりませんでした。
私は今でも、彼女を助けれなかった自分が大嫌いで許せません。
多分、これから先も許さないとおもいます。
でも、少し肩の力は抜こうと思えています。
裏切り者の自分とうまく付き合っていける気がしています。
私は彼女のことを親友と言っていますが、違います。
私を強くしてくれた、とても大切な人です。
長々すみません。
文章も意味わからないですみません。


[大変は大きく変わるチャンス]
大きな病気を経験し、ふさぎ込む毎日に、何をする気にもなれず家に閉じこもっていた時代がありました。
そんな時に毎日のように訪ねて来てくれた昔からの親友、「大変という字をよく見てごらんよ」と言われました。
「お前は何もかも失い、人生で大変すぎる時をむかえている。でも、大変は大きく変わると書くんだ。今こそ、新しい明日を掴むチャンスの時なんだよ」
はっとさせられました。
今まで自分自身の宿命に流され、マイナスな考えばかり過ぎり大切なことを忘れていたと…
大変な時にこそ、頑張ること、踏ん張ることにより大きく変われるんだ。
周囲の状況も、自分自身の心も…
あれから十年以上経ちましたが、すっかり元気になり、この言葉をくれた親友とも切磋琢磨の付き合いを続けています。
甘えていた自分はもういません。
あの時から何かが自分の中ではじけ、明るい未来を信じて進んでいくことができました。
真剣だった友の顔、勇気をくれた言葉にまた今日も感謝して前を向いて生きていこうと思います。