「やさしさ」と「あまさ」

やさしさ、きびしさ、あまさ、つめたさ、の話。


「やさしさ」と「あまさ」は似て非なるものである。
「きびしさ」と「つめたさ」も似て非なるものである。
むしろ、「やさしさ」と「きびしさ」が近い。
「やさしさ」と「きびしさ」は反対ではない。
両者はいずれも愛情の発露であり、両者を併せ持つことはできる。
現に親は子に「やさしさ」と「きびしさ」の両方を発揮する。
一方、「あまさ」と「つめたさ」は、両方とも
無責任、無愛情、表面的な繕い、事なかれ主義の発露であり、根底は等しい。
家庭も企業も国家も、「やさしさ」と「きびしさ」を併せ持つ人がいなければ必ず崩壊する。
ところが、人は不思議と甘くて冷たい、まるでアイスクリームのような人に心惹かれるところがあるので注意が必要だ。

「田岡語録」
田岡將好著
HSより


「あまさ」と「つめたさ」に、愛情はありません。
そこにあるのは自分のエゴ。
「やさしさ」と「きびしさ」に、私心はありません。
そこにあるのは愛。
よく、「アメとムチ」って言いますが、これは「あまさ」と「つめたさ」の方がニュアンス的に近い気がします。
相手をコントロールしようとするより、相手を導くメンターで在りたいですね♪

「人間は、たとえ相手が自分の一番関心のある目標に導いてくれる指導者であっても、自分の気持ちを理解してくれない者には、ついて行かない」
byエイブラハム・リンカーン（第16代アメリカ合衆国大統領）