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成程話:自分がされてイヤなことは、他人にはしない
2016年04月30日 23:53
守屋洋氏の心に響く言葉
『人の小過(しょうか)を責めず、人の陰私(いんし)を発(あば)かず、人の旧悪を念(おも)わず』(菜根譚)
「小過」とは小さな過ちのこと、「陰私」とは人に知られたくないこと、そして「旧悪」とは過去の悪い行いのこと。
他人に関するこの3つは、なるべく触れず、ことさらに糾弾しないことが、人徳を高めるうえで大事であると、『菜根譚』は説いています。
想像してみてください。
あなたの些細な行動を、いちいち他人に咎(とが)められたらイライラしませんか。
知られたくないプライベートを暴露されたら、不快に思いませんか。
とうに終わった過去の過ちを掘り返されたら、腹が立ちませんか。
誰だって、そんなことをされるとイヤですよね。
「己の欲(ほっ)せざる所は人に施(ほど)す勿(なか)れ」
と孔子も説いていますが、自分がされてイヤなことは、他人にしないようにするのが賢明でしょう。
他人の恨みを買って得することは一つもないどころか、損でしかないということをよく覚えておきたいものです。
『菜根譚の教え』宝島社
昨今のマスコミは狂ったように、人のプライバシーや過失や古傷をあばき、糾弾する。
とかく、目立つ有名人は叩かれやすい。
マスコミの力を使ってのし上がった人は、落ちたとき、その返す刀で叩かれる。
同様に、一般の庶民であっても、他人の小さな過ちやプライバシーや旧悪をあばけば、それはやがて自分に返ってくる。
ブーメランの法則です。
SNSやインターネットの発達した現代は、ますます重箱の隅をつつき、旧悪やプライバシーを暴露される時代となりました。
だからこそ、『人の小過を責めず、人の陰私を発かず、人の旧悪を念わず』という言葉が今ほど必要な時はありません。
自分がされてイヤなことは、他人にはしない人でありたい。
このウラログへのコメント
マスコミが人の好奇心を誘うような記事を載せるのはそれが売れるからです。問題なのは買う側の意識だと思います。
人の些細なことを知ってヤジって、それが建設的な意味を持つものなら大いにやればいいのですが。
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