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成程話:自分の頭で考えられる人
2013年12月18日 23:43
カスピアン・ウッズ氏の心に響く言葉
本当の意味で事業を確実なものにしたいなら、思いきってセーフティネットを撤去する必要がある。
オランダ人の交通工学者ハンス・モンデルマンが2001年に試みた、一風変わったアプローチを紹介しよう。
彼は警告標識や信号機、ガードレール、縁石、スピード防止帯といったものは不要なだけでなく、自分で自分を守ろうとする意識を希薄にしてしまうと考えた。
その理論を実証するため、モンデルマンはドラフテンという町の中心地から、交通を規制するものをすべて排除した。
信号機にはじまり、車線、ロータリー、縁石にいたるまで全部だ。
町の中心を示すのは、丸い芝生としゃれた噴水だけになった。
一年後、彼の予想が正しかったことが証明される。
交通量が増えたにもかかわらず、渋滞は緩和され、交通事故も半減した。
モンデルマンのお気に入りの遊びは、目を閉じたまま後ろ向きで歩いて、混雑した広場を通り抜けることだ。
誰にもぶつかることはない。
まわりの人たちが彼を避けてくれる。
ドライバーや住民にインタビューすると、みな一様に以前よりも危険を感じるようになったと答えた。
モンデルマンは満足げにいう。
「安全性が低くなったことが功を奏したのです」
ドライバーも歩行者も何かに“守られている”という感覚がなくなると、自らの行動にもっと責任を持つようになるというわけだ。
『まじめなのに結果が出ない人は「まわりと同じ考え方をしている」という法則』三笠書房
人はあまりにも至れり尽くせりの環境になれると、自分の頭で考えない人間になってしまう。
つまり、過保護の状態。
過保護に育てられた子供は自分が「次に何をやればいいかわからない」と言うような「自立できない人」。
安全な日本からいきなり治安の悪い海外に放りだされると大概誰も逞しくなって帰ってくる。
自分の頭をフル回転させ、自分の身は自分で守るという思考回路ができるからだ。
過保護は感性や野生のカンを鈍くさせる。
実際のビジネスや人生には、危険なわなや落とし穴が待ち受けていることがよくある。
危機に強い、自らの頭で考える逞しい人でありたい。
このウラログへのコメント
PANDAさん:そうですね
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