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SF志望の刺青キャバ嬢【最終回】

2009年08月06日 00:08

11時、二人で最寄の駅へ向かう。

派手なヒールでよたよたと駅の階段を上る彼女
何故か手は貸さなかった。


心配していた事も全くなく、お別れの時間。

これから予定があると言う俺に
「土曜日だから一緒に入れると思ったのに」という彼女
少し罪悪感を感じた。


「じゃあまたね」


一言だけ残して電車に乗る彼女

自宅の場所は知らないが品川近辺だろうか。
ちゃんと帰れるかな・・・。心配はしていた。



何故かその後も電話だけのやり取りはしばらく続いた。


あれから彼女キャバクラを止めて、
アパレル関係に就いたとの事。

だんだんと電話の内容も仕事関係の話が多くなる。


バイトのおばちゃんと衝突している」「店長に気に入られた」
大変そうだが、なんだか充実している様で本当に嬉しかった。


「自分の友達が殺人者と付き合っている」「その子が行方不明になった」
たまに冗談(と信じている)も交えながら、電話の交流は続いた。



また会いたいという誘いは来なかった。
こちらからもしなかった。


あの日の自分は、確かにまた会いたいと思われるような対応ではなかったかな、と考える。


結局、聞きたかった事は聞けなかった。彫り物の事も薬の事も。
そして何故セックスフレンドになりたかったかも。


気にはなったが、聞かなくても良いと判断した。

きっと色々あったのだろうと深読みする。
聞かされたところで自分に背負う勇気はない。


だけど、
あの日もしかしたら聞いて欲しかったのかもしれない。
聞くだけでも相手は安心するのかな、とも考える。


自分は怖がってばかりで、もっと別の受け止め方があったのかも。


もちろん本人にそんな事は確かめていない。


電話越しで俺の話に「ぎゃはは」と笑う彼女

それに苦笑しながら心の中で「ごめんね」と謝る自分。



少し救われた気がする。



(完)

このウラログへのコメント

  • みるく 2009年08月06日 00:14

    凄い妄想力ですね(笑)

  • ゆっき 2009年08月07日 00:33

    みるくさん

    妄想と言うより、自分はネガティブなのかもしれないですね。
    考えすぎと言うか。(苦笑)

    良ければまた読んでくださいね。

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