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ヴェネチアみやげ

2008年09月02日 14:40

ヴェネチアみやげ

クロアチアに友達たちと遊びに行った土産として娘が毛嫌いしている親父に買ってきた土産である。

クロアチアならそのあたりにある特産品か単純に地元の酒などを買ってくればいいものを酒が入ったときの親父の煩さに閉口してかそういうものは決して買おうとはしない。

父親が娘の可愛さ余ってキツさ100倍とこの何年か対応してきた祟りなのだろうかこの2年ほど今セブンティーン乙女は父親には冷たくあたる。 それはその年頃の普通の娘の反応だということも聞くが母親にも女としての対抗意識は混ざるものの憧れと同性ということから母親には父親から見れば微笑ましいとみえる交歓なのだが一方こちらにはやれやれというようなマッチョさで反抗するからこの親父はやるせない。

自分は男で姉妹がなく従姉妹の中では身内の経験があるもののこの年頃の娘にはこの年になって戸惑う。 何年も前には家の前の草地で彼女の兄と三角ベース野球を屈託なく夏の夕食後続けていた面影は今は一欠けらもない。 周りからはあと2年もすれば少しは分るようになると言われながらもつくずく男親から見ればこの娘はいつどうなるか予想もつかないビックリ箱のようなものだ。 それに彼女の口からは彼女母親の私に対する批判が増幅されて母親がそれをとがめるほど厳しい。 

クロアチアの海岸の保養地で2週間ほどの一日、日帰りで対岸のヴェネチアに行ったときの土産のキーホールダーだ。 貴金属を扱いそれで装飾品を造る母親のこともあるのか銀の混ざったゴンドラ意匠で手には馴染むもののポケットに入れておけば平面的にしょうしょう嵩張る。 昔、男と女の間には深くて長い川がある、、、、と黒の舟歌を黒眼鏡をかけた当時の流行作家が歌ったようにも見え、元は成人男女の川を漕ぐ歌だったものがこれを見ると親子世代をも含めて、今夜も船を漕ぐ、というような事をも思わせる造作でもある。 男は女が求め彼女が舵を握る中でただ重い櫓を漕ぐのみの存在だという自己憐憫メッセージをも強迫的に発信するペンダントにも思われ、ここでもヤレヤレというため息も出ようというものだ。

一挙に時間が5年ほど飛べばいい、と叶わぬことを愚かにも願わせるヴェネチア土産でもある。

この土産をもう5日ほど前にもらったのにそれよりも一週間ほど前にクロアチアの浜辺の町から送った絵葉書が今日ついたのだから地球の反対側の一部分からは4日ほどで着くものがネット世界ではありえない地域差の偏りを見せ付けられる。

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