- 名前
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- もう海外在住29年、定年もそろそろ始まり、人生のソフト・ランディング、心に浮かぶこと...
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二日ほどマーストリヒトに行ってきた
2008年09月18日 05:58
9月6(土)、7(日)と二日間マストリヒトに行ってきた。 昨年と同じく、古い教会の広場で芸術家たちのオープンマーケットがありそこに土日と半日すわり、教会内部でその教会の本尊、聖マリアにちなんだ作品を展示する小さなギャラリーに招待作として他の何人かの作家のものと並んで家人のものも展示された、ということがあって250kmほど車を飛ばして出かけたという訳だ。
去年のこの時期、同じ事を経験していたからその広場やこのイベントを組織する地元の芸術協会員たちとも顔見知りになり家人が午後、さんさん訪れる人々に自作を説明している間、私は町の中を歩いたり広場の周りにあるカフェーで昼食を採ったりぼやーっと行き交う人々を眺めてながらのんびりした時間を過ごすことが出来た。
http://blogs.yahoo.co.jp/vogelpoepjp/49905596.html
http://blogs.yahoo.co.jp/vogelpoepjp/50012557.html
上のように去年も書いたとおりマストリヒトはEUの出発地であり様々なEUの研究所やオフィスが古い建物の中にある。 そういう場所にこの時期、地元の作家の作品が展示されていたりして日頃はオフィスや研究所として機能している場所をギャラリーとしてこの週末に開放していたのだ。 廊下やちょっとした建物内部の空間オブジェや絵画が展示されているのだがその建物自体を観るのもおもしろい。 100年ほど前の金融機関の建物として当時の建築家に依頼して作らせた当時のモダニズムがそのまま残っているのを観るのは単なる本や写真集でみるだけでなく実際に現在も保存されているものを町のなかに見ることでその来歴を感じるし建築家が自分の理想と美観の体現としての製作物でもあるからこれらの建築を通じてヨーロッパの美術史を辿るようでもある。
広場の展示場のものを車に載せてかたずけたあとどこかのカフェーで夕食を済ませ去年と同じ宿舎の老婦人の家に来れば84歳になる彼女はテレビを見ながら大きな籠に一杯入ったパセリを小さく毟ってビニールの袋に入れていた。 沢山取れたものを冷凍にしておいてあちこちに配ったりなんやかやと冬の間の料理に使うのだそうだ。 私達にも持って帰れと勧められるのだが家にもパセリは庭に植わっているので辞退した。 翌朝、台所のテーブルで朝食を採る時には他の部屋に泊まっていた70歳代の男女二組と同席した。 彼らは従姉妹会の集まりでマストリヒトに来たのだそうだが60人もこの町に集まるのだから一所には宿舎をとれなく何箇所かに分散して泊まったのだそうだ。 四方山の話をしながらゆっくり朝食を採りその後、一期一会の別れをして、また教会の広場に車で戻った。 不思議なものでこの町が徐々に分ってくると親しみがどんどん増すようになるのだがこの町が普通のオランダの町のようでなくドイツやベルギー、ひいてはそれに連なるフランス的な町の佇まいに惹かれるのが大きな理由だと思う。異国情緒一杯なのだ。
カフェーを渡り歩きながら旧市街を散策しているとこの町にはいくつも大小の広場が点々とありいろいろな違った雰囲気に観光客気分を味わえるのだ。 どの町にもある大手本屋のチェーン店にしてもここでは古い教会の内部がそのまま本屋になっているところもあり、普通は祭壇になっているあたりがレストランか喫茶スペースになっていたり鉄骨で枠組みが中心に作られており小さなエレベーターで昇降できる3階建てほどの普通の町の本屋の書架がすっぽり教会のスペースの中に小さく納まっているのには感心した。 79年に中国を旅行したときに蘇州だったか古い寺に入れば仏像や飾りは全て取り払われていてそのだだっ広いスペースに粗末な紙質の書籍を売る書店になっていてその妙な空間のことをこの教会の本屋の空間に接して思い出した。
二日の日程を終え、帰宅前の夕食にはそんな広場に面したテラスでブリュッセル気分になり鍋一杯のムール貝の白ワイン蒸しを食べた。 来年も招待があればまた来る事になるのだろう。
ウィキペディア、マーストリヒトの項
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%92%E3%83%88
上記日本語ウィキぺディアの記載は今だ乏しいものの左端の英語、オランダ語のスイッチを辿るにしたがって豊かなものとなり写真を含め情報が得られる。
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