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成程話:空っぽに愛
2017年02月27日 10:53
馬車の車輪は、三〇本のスポークが車軸から出て輪になっている。
中央の車軸を通す穴、「空間」があるからこそ、車輪は車輪として働くことができる。
粘土をこねて器を作るとしよう。
器の中に「からっぽ」の空間があるからこそ、そこに物を入れるという役割が生まれる。
家を建てる様子を思い出してみよう。
壁に戸や窓の穴を開け、その奥に空間を作る。
そこに「からっぽ」の空間があるからこそ、部屋としての用途が生まれる。
そこが物で溢れていたら、部屋として使い物にならない。
人は、形あるものばかりに囚われがちになるけど、すべての「形有るもの」が役に立つのは、「形無き空間」が、それを支えているからなんだ。
そもそも「空間」のないところには、何も存在することができない。
君の心も、部屋と同じようなものなんだ。
心の中が「自分の解釈」でパンパンになっていたら、他者の気持ちなど入りようがない。
やれ知識だ教養だといって積み上げてきた、その「知っている」というお荷物によって、ますます心は狭くなり、他を受け入れる許容性を失ってしまう。
心をからっぽにすることで、そこに「ゆとり」や「受容(愛)」という、僕たちに本来備わっている働きが活かされてくるんだ。
ラブ、安堵、ピース
黒澤 一樹 著
アウルズ・エージェンシー
お腹いっぱいの時は、あんまり食べたいと思わないよね。
でも、お腹の中が空っぽだったら、何でもおいしく食べられるよね。
「お腹いっぱいでも、デザートは別腹です」っていうのは、ちょっと置いといて(笑)
当たり前に毎日話しかけて貰ってたら、それに対して有難いと思えないよね。
でも、入院したり一人暮らしとかしたら、人と話せることがどれだけ尊いことか気付くよね。
自分にとって、本当に大切なものは何なのか?知りたかったら、一度「空っぽ」にすると気が付くよ。
お金も健康も仲間も知識も、この命さえも、「有ることが当たり前じゃなく、本当は難しいことなんだ」って。
だから、「有り難い」って言うんだよね。
「中村天風さん」っていう偉い人が、こんなことを言っているんだ。
【一生は、何百年生きたとしても、二度とはこない】
この命、この一生、今の自分としての人生は、これが最初で最後、二度とない!ということ。
そして、この後に続く言葉が、
「どんなことがあっても、ニコニコ笑って行こうではないか。
つらいこととか、悲しいこととか、苦しいこととかいうのは、自分の心で決める評価なんだから。
つらいことがあっても、『ああ嬉しい!こうして生きていられる!』と思ったら、ニコニコして暮らしていけるじゃないか。
殺されるよりいいじゃないか。
私はそういうふうにして、自分自身を作り上げる序の口とした。
『痛いといって、病が治るかい。つらいといって、つらさがなくなるかい』と私はインドでいわれた。
『ああ今日は熱があると言って熱が下がったかい』
『なるほどそうだ』と思っていると、『それを、自分が人に知らせて歩いて、人までそんな気持ちにさせて、いい気持ちなのか』といわれた。
なるほど、よく考えてみれば、子供でも知っていることを、大人になった私はわからなかったのであった。
『自分の気持ちを、自分自身で、もっとにこやかにしたらどうだい』といわれたのだ。
本当に、自分の気持ちの持ち方なんです」
そしてまた、自分と同じように、あなたの隣にいる人も、今日会う人も、みんな「最初で最後の二度とない人生」の主役なんだ。
だとしたら、そこにいち早く気付いた人は生き方が変わるよね♪
こういう話も、「そんなこと知ってるよ」じゃなく、空っぽの状態で読めたらいいな(^^♪
今日はス~っと入りやすいように、語り口調で♪
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