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成程話:自分が一番分からない

2017年02月16日 23:59

「自分のこと」というのは、自分が一番分からないのかもしれません。


いつもまじめに仕事をしてきて、上司や仲間の意見を聞いてきた方の中には「自分の意見を言え!」とか「お前はどう思うんだ?」と問い詰められて、何とも答えられず悔しい思いをしたことのある方もいるはずです。
昔から「岡目八目」というように、他人のことはよくわかるものの、自分のこととなるとからっきしわからない、というのはよくあることです。
古代ギリシャでも、デルフォイ神殿に「汝自身を知れ」という格言が刻まれていたと言います。
自分こそが一番わからないというのは、時を超えて誰にも共通するのかもしれません。
本当は自分の気持ちに注意を向けなければならないのに、自分の気持ちに蓋をしているのです。
多くの人が、そのことに気づいていません。

結局、「決められる人」がすべてを動かせる
藤由達藏著
青春出版社


古代ギリシャ哲学者ソクラテスは、「彼は何も知らないのに、何かを知っていると信じており、これに反して私は、何も知りもしないが、知っているとも思っていない」といった。
アポロンの託宣(神の言葉を伝えるシャーマン)を通じて、もっとも知恵のある者と神に言われたソクラテス
自分だけが「自分は何も知らない」ということを自覚しており、その自覚のために他の無自覚な人々に比べて優れているのだということです。
ほとんどの人は、自分のことは自分が一番よく分かっていると思っています。
しかし、ソクラテスさん曰く、みんな分かったつもりをしているだけだと。
自分が分かっていれば、喧嘩も争いもすることはない。
自分が分からないとは、見えていないからで、目隠しをして道を歩いていたら、人やモノにぶつかったり、ドブに落ちたり、車にはねられたりします。
目を開けば、そのほとんどを回避できます。
人との言い争いも、仮に相手が盲目(見えていない状態)だとしても、自分が見えているのであれば、わざわざぶつかることはありません。
そういう意味でも、自分のことを分かったつもりでいることこそが、自分を分かっていない証拠なのかもしれません。
だから、「無知の知」なのです。
無知の知とは、ソクラテスさんの言葉を借りると、
「自分自身が無知であることを知っている人間は、自分自身が無知であることを知らない人間より賢い。
真の知への探求は、まず自分が無知であることを知ることから始まる」ということです。
「書物を読むということは、他人が辛苦してなしとげたことを、容易に自分に取り入れて、自己改善する最良の方法である」
こちらもソクラテスさんの言葉です。
これが2000年以上も前から伝わってきた「真実」なんだと思います。
本物は、残るものです。

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