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好きな話:1位になるより大切な事

2017年02月06日 23:30

小林正観さんのお話です。


私は30歳で結婚して、3年たってようやく生まれた長女が障害児でした。
娘が6年生のときのことです。
その日は運動会で、朝、妻がいつもよりニコニコしていたので、「なんか、えらく楽しそうだね」と声をかけました。
すると、妻はこう答えました。
「今日は、もしかしたらうちの娘がビリじゃないかもしれない」
娘は染色体の異常で、体の筋肉が普通の人の半分しかなくて、基礎体力も筋肉も発達していない。
だから、走るのに人の3倍の時間がかかるのです。
徒競走小学校5年生まで、いつもビリ。
8人中の8位でした。
妻が言うには、クラスの中に一週間前にケガをした子がいるそうで、足首に包帯をグルグル巻いている。
先生が「徒競走はやめたら?」と言っても、「どうしても走りたい」とその女の子が言うのだそうです。
それで、その子と娘が最終組で走ることになった。
もしかすると娘が7位になるかもしれない。
妻はそう話しながら、楽しそうに出ていきました。
私は原稿を書かなくてはいけないので、家に残っていました。
そして夕方、妻はニコニコ帰ってきました。
「どうしたの?楽しそうだけど、7位だった?」
「それがね、やっぱり8位だったの」
「ケガをしていた女の子はどうなったの?」と、私は聞きました。
そうしたら、こういう状況だったそうです。
ヨーイドンで走り出して、ほかの6人が50mくらいの地点にいたときに、娘は15m、その子は10mくらいだった。
娘のほうが速かったのですが、その子があるところで「キャッ」と転んでしまった。
それに気づいた娘が、トコトコと逆走しまして、その子を助け上げた。
そして、その子の腕を持って、残りをいっしょに走って、ゴール手前でその子の背中をポンッと押してから、自分がゴールに入ったそうです。
それで、けっきょくビリだったということでした。
でもゴールの10mくらい前で、もう一度テープが張り直されて、会場が割れんばかりの大拍手に包まれたということでした。
妻は、とても感動的だったと言いました。
娘はというと、ビリだったのですが、帰ってきてもニコニコしながら、テレビを見ていました。

神様を味方にする法則
小林正観
マキノ出版


この話を読んで、あるビジネスマン漁師のお話を思い出しました。
やはり競争や比較や争いは「敵」をつくります。
敵がいない状態が「無敵」ですね♪

以下をどうぞ

コスタリカ海辺の小さな村で、ひとりのアメリカ人ビジネスマンが桟橋に立っていると、沖から小舟で漁師が帰ってきた。
舟の中には、大きなキハダマグロが数匹、横たわっている。
あまりに見事なマグロに、思わず漁師に声をかけたそのアメリカ人は、釣り上げるのにどれくらい時間がかかったか尋ねた。
漁師は答えた。
「すぐ釣れましたさね」
アメリカ人は、どうしてもっと沖でねばって、たくさん釣ってこなかったのかと尋ねた。
漁師は、これだけあればしばらく家族を養っていけるからと答えた。
アメリカ人はさらに尋ねた。
「でも、残りの時間をきみはどうやって過ごすのだい?」
漁師は答えた。
「朝はゆっくり寝て、少し漁をしたら子どもたちと遊んで妻のマリアと昼寝する。
夜になったら村に繰り出して友だちとワインを飲み、ギターを弾くんでさ。
毎日、やることでいっぱいなんだよ、だんな」
アメリカ人は鼻で笑った。
「わたしはウォール街の企業で重役をしている。
ひとつ、いい知恵を貸してやろう。
まずは、もっと漁に時間を割きなさい。
で、稼いだ金で大きな船を買い、インターネット上にホームページを開設する。
スケーラブルな前進プランでことにあたれば、新しい船を何隻も買える資金はすぐ集まる。
最終目標は漁船団を持つことだ。
水揚げを仲買人に売る代わりに、きみが直接、加工業者に売って、最後には自分の缶詰工場を開く。
生産と加工、販売まで手掛けるといい。
こんな海辺のひなびた漁村にはおさらばして、まず首都のサンホセ引っ越し、そこからロサンゼルス、最終的にはニューヨークに出る。
ニューヨークでは第三者クライアントに業務を委託して、垂直市場で拡大し続けるきみの会社の経営の一部を任せるんだ」
漁師は尋ねた。
「でもだんな、そうなるのにどれぐらいかかるんです?」
アメリカ人は答えた。
「15年から20年だな」
「で、だんな、そのあとどうなりますかね?」
アメリカ人は笑って答えた。
「そこがこの話の一番いいところだ。
タイミングを見計らって新規株式の公開を発表し、会社の株を上場して大金持ちになる。
何百万ドルも稼げるぞ」
「何百万ドルもですかい、だんな?それで?」
アメリカ人は答えた。
「きみは引退して海辺のひなびた漁村引っ越し、朝はゆっくり寝て、ちょっぴり漁を楽しみ、子どもたちと遊んで奥さんと昼寝をし、夜になると村に繰り出して、友だちとワインを飲んでギターを弾くんだよ」


だんな!その暮らし、すでにやってます!という笑い話だけど、目的を間違えるとこうなる。
「何のために」という目的を大切にしていきたいものです♪♪

このウラログへのコメント

  • RyuTa 2017年02月07日 04:31

    素晴らしい話をありがとう

  • なな♪ 2017年02月14日 01:39

    RyuTaさん:こんばんは。こちらこそありがとうございます(*^^*)

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