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素敵な話:結婚式の感動の話

2013年05月25日 18:28

素敵な話:結婚式の感動の話

1ヵ月後に挙式を控えた新婦のお母様から電話がありました。
「あの、バージンロードのことなんですが、エスコート役は直前でも変更可能なのでしょうか」
事前のお打合せでは、お父様の足がご不自由なため、新婦の7つ年上のお兄様がお父様の代わりに歩かれることになっていました。
大丈夫ですが、お兄様のご都合が悪くなってしまったのでしょうか」
一体どうしたのだろうと、お伺いすると、「娘には内緒なのですが、実は主人が歩く練習をしているんです」
「娘の結婚式が決まってからというもの、時間ができると『リハビリに連れて行ってくれ』と言うようになって、それも子供達には内緒で」
バージンロードを歩くために、ですか」
私は胸がいっぱいになりました。
「わかりました。ぜひ、お父様にお願いしたいです」
(中略)
支度を終えた新婦バージンロードの前で待機していると、車椅子のお父様とお母様、そしてお兄様がこられました。
「お兄ちゃん、宜しくね」
新婦が声をかけると、ウエディングドレス姿の妹を見つめながら、お兄様様は黙って首を横に振りました。
「えっ、どういうこと?」
答えの代わりに、お兄様が少し屈んでお父様に肩をかされました。
お母様は既に涙ぐみながら、お父様に杖を手渡されます。
「え…、お父さん?」「行くぞ」
「……はい」
新婦は瞳を潤ませてお父様の腕に手をかけました。
お父様がエスコートするのではなく、新婦がお父様を助けるかのように支え、歩みを合わせているのが、こちらからもわかります。
お父様は堂々と前を向かれ、歩みを進めていきました。
新郎の背中をぽん、と叩き「頼んだぞ」とお父様の声が聞こえたような気がしました。
披露宴の半ば、突然司会者がこう切り出したのです。
「本来、ここで祝電を披露させて頂くのですが、ここに一通のお手紙をお預かりしておりますので、ご披露させて頂きます。差出人は新婦のお父様です。それでは代読致します。
~~~
しのぶへ。
私は静岡田舎で男兄弟ばかりの中で育ったものだから、女の子をどう育てていいのかわからず、母親に任せっきりにしていました。
運動会学芸会もほとんど行けず、仕事ばかりしてきた父親でした。
すまないと思っています。
ただ、父親の務めであると思いながら、どんな仕事も一生懸命やってきました。
それだけは自信を持っています。
とはいっても、貴女にとってみれば、厳しくて、門限にも煩くて、うざったい父親だったでしょう。
でも、君がうちの娘に生まれてきてくれたこと、本当に嬉しかったんだ。
今まで言ったことなかったけど、本当に有難う。
今日、貴女が花嫁となって岡崎家の人間から梅村家の人になっていくこの日にどうしても何かしたくて、恥をしのんでお母さんとリハビリを頑張った。
これで今まで何もできなかったことは許して貰えると嬉しいです。
寛くん。どうぞ、しのぶを宜しくお願いします
~~~~
溢れ出る涙を拭う新婦
その横では新郎がお父様に向かって頭を下げています。
会場のあちこちで鼻をすする音が聞こえてきました。
読み終えたお父様からの手紙をしまった司会者が、もう一通、封筒を取り出しました。
「実は、新婦からもお手紙を預かっております。続けてご披露させて頂きます」
その手紙にはこんなフレーズがありました。
「…いつも怒ってばかりで、門限も厳しくて、お父さんの存在が嫌になったことも沢山ありました。でも、今は厳しく育ててくれたことにとても感謝しています」
先程まで堂々とされていたお父様も目を真っ赤にしていらっしゃいます。
会場は感動に包まれ、温かく優しい拍手が暫く鳴りやみませんでした。


[結婚式本当にあった心温まる物語]
山坂大輔著
あさ出版より

このウラログへのコメント

  • りぶら 2013年05月26日 01:46

    年頃の娘を持つ父親としては
    この手の話ダメです(T_T)
    涙が泊りません

  • なな♪ 2013年05月26日 01:51

    りぶらさん:お嬢さんその位の年齢なんですねドキッとしちゃうかな?

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