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★吉原(14)

2011年05月27日 00:02

★吉原(14)

船宿川柳の特集





伊勢縞で昼間は堅い息子なり』
柳橋川へ布団をほうり込み』

・・・伊勢縞(いせじま:三重県産の縞柄の木綿)の着物商人の定番です。若旦那、船宿で、洒落た着物着替えて、吉原に繰り出すわけです。船宿は、吉原同様、灯を点す頃から忙しくなります。布団を川へ放り込みとは、もちろん、船中に投げ込むのですが、これ、ラブホ仕様の場合ですね。




『筏(いかだ)乗り猪牙(ちょき)の行衛(=行方)を見失ひ』
柳橋切ってはなせば矢の如し』

・・・猪牙船は、船の形状が猪の牙に似ていることから付けられた名前で、当時としては最速の船でした。筏じゃあ、とても追い付かない。・・でも、急いで吉原へ・・の意味があります。焦るな、焦るな。




『帰る猪牙寝釈迦もあれば達磨あり』

・・行きはよいよい・・朝帰りの客を山谷の河岸へ送ります。もう、へろへろ。疲労困憊で正体なく居眠りする姿を寝釈迦達磨見立てての句。バカだけど、可愛いねぇ。




『中宿で先ず初手のから封を切り』
『中宿で届けこぢれて封を切り』
『 船宿の腰貼り見れば無心状』

・・・遊女から馴染の客に送る無心状。要するに、御無沙汰だから、早く来い・・てな、催促の手紙。まぁ、今ならキャバ嬢からのメールですかね。多くは、船宿を介して届けて貰ったものでしたが・・その内容は、似たり寄ったりで、船宿でもそのことは承知で、正直に宛先の客に届けるようなこともなく、客が来た時に手渡しするか、さもない時はそのまま忘れてしまう・・・と言う、いい加減さ。酷いもので、客の足が遠のき、いよいよもう来ないなと見定めると、どんなことが書いてあるかなと封を切り、読んでみることもあったのです。・・・今もそうですが、いらないメール送るなよ!船宿の壁の腰貼りや障子の修繕に使ったり・・届けそこなううと、色々利用するあたりが、江戸の風情でもあり、やたら面白い




どこに、誠があるのやら・・・このあたり、今も昔も変りませんなぁ。明日からは、落語に出て来る吉原

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