★江戸吉原　その1

五代目志ん生師匠に限ったことではありませんが「吉原を北国、品川を南、州崎を辰巳、千住をコツ・・といったそうですな。」・・と紹介される江戸の花街です。落語などに登場する『吉原』。近頃は『JIN-仁』なんかでも吉原の話、ありましたね。・・・で、ここ、いろいろ面白いので・・・何回か、当時の性風俗の話題を交えながら・・・書いてみようかなぁ・・・と思っています。


まずは、場所。吉原（よしわら）は、江戸時代に江戸郊外に作られた、公許の遊女屋が集まる遊廓（吉原遊廓）で現在の東京都台東区千束四丁目、および三丁目の一部にあった。現在は日本一のソープランド街として知られるあの吉原です。


遊廓以前、は隅田川沿いで、葦（あし）の原だったことから葦原（あしはら）と呼ばれていたらしいのですが・・公的遊廓を造るにあたって、葦（あし）は悪しに繋がり縁起が悪いので・・吉原としたらしい・・と、聞いたことがあります。


周囲にお歯黒溝（どぶ）と呼ばれる幅2間（3.6 m）程の堀が巡らされ、出入口は正面を山谷堀沿い日本堤側のみ。外界から隔絶されていました。治安目的は勿論、遊女たちの逃亡を防ぐためです。ここに、いわゆる吉原大門が在ったんですね。・・・現在も、「吉原大門（よしわらおおもん）」の交差点や、都営バス上46系統、草64系統、台東区循環バス北めぐりん(日立自動車交通)のバス停の名として残っていますよ。



『唐茄子屋政談』の若旦那、徳三郎さん。夏の炎天下、唐茄子を担いでやって来たのは吉原田圃。あの向こうに吉原がある。あそこにさえ行かなければこうやって勘当されることもなかったと・・・。なーんてね。本日は、おあとがよろしいようで・・続きは明日のお楽しみ！　ドドーン。