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海外旅行ウラ得情報

2010年05月20日 21:57

第2回 飛行機
第2章 恐怖の乗り継ぎ便とは ? ~その2~

 (悪夢のバッゲージロストは乗り継ぎ便ならではの副産物)

しかし、最もリスキーな要素が 3 。

経験上、旅を台無しにする最大要因のひとつであり、業界内では荷物30個に1個はおこると言われているバゲッジロストは、ほとんどの場合、乗り継ぎ空港で起こる。実際、私自身も乗り継ぎ便で何回もバゲッジロストを経験しているほどだ。

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思い出すのは、成田からニューヨークへ飛び、そこからボストンに向かう国内線に乗り継いだときの出来事。小さな飛行機が滑走路をソロソロと動き始めた時、窓から滑走路に見覚えのあるスーツケースが1つだけポツンと置いてあるのが見える。ゲッ、どう見てもボクのスーツケース、積み忘れだ。キャビンアテンダントに伝えようにも、すでにシートベルト着用サインが……。結局、3日間の滞在で荷物が届いたのは最終日の早朝だった。

でも、これはまだいいほうで、別のケースでは日本に帰ってきてから荷物が帰国した(!?)こともあった。預けた荷物がなければ着替えもできず、途方に暮れるしかない。数都市滞在の周遊旅行となれば荷物のほうが持ち主を追っかけなければならず、もっと大変。ちなみに日本発の場合、荷物が最初から積まれていないというようなことはまずなく、大半が乗り継ぎ空港で発生しているのだ。
その原因としては、

乗り継ぎ空港での単純な手違い
飛行機の遅れによる乗り継ぎ時間不足(人間は最短距離を走って乗り継げても、荷物は正規のルートを大回りするし、急げない&急がないから間に合わない)
航空会社のストによる運搬拒否
そして空港の荷物運搬係がそもそも泥棒だったり(かつて、パリシャルル・ド・ゴールロンドンヒースロー空港で組織的な泥棒職員集団が捕まったことも)
と様々。

荷物は届いても、ホテルで開けてみたら中身が盗まれている、なんてケースもあるのだから怖い。何しろスーツケース専門の泥棒様だから、鍵なんかまったく無意味。そうしたリスク直行便なら99は回避できるのだ。


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そうそう、荷物がらみで歌手美川憲一さんに迷惑をかけた(!?)こともあった。そもそも行きの成田ロンドンミラノ便でバゲッジロストし(原因は航空会社のスト!)、もう旅は台無しに。仕方なく服を買いに行ったら、ミラノ9月の気候は真夏なのに、さすが最先端ファッションの街。秋・冬物しか売ってなくてもう着るものすらない始末。

さらに大騒ぎになったのは帰国便。ミラノロンドン便の出発が遅れに遅れ、ギリギリの乗り継ぎ時間でロンドンに到着。経験上、“ロンドン成田便に荷物が積まれない可能性が大”と判断したボクは、搭乗口で地上係員に荷物が積まれたか確認するように要請。行きも帰りも荷物が届かないなんて最低最悪だからである。が、コンピュータ上では分からないと言うのだ。

そこで「とにかく搭乗して下さい」という係員を無視し、荷物が乗ったか確認できるまでは搭乗しないと、意地になってその場で1人ストライキ。結局、係員が滑走路に降りて荷物を確認してくれたのだが、出発は30分以上遅れたはず。

で、偶然その飛行機ファーストクラスに乗っていた美川憲一さんが怒り出したらしい

もう数年も前のことですけど、スミマセン。

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4 乗り継ぎ空港周辺の悪天候、別の空港から飛んでくる乗り継ぎ便の遅延、またはキャンセルによって乗り継げず、空港や近くのホテルで1泊なんていう事態。可能性としてはもっとも低いとはいえ、直行便ならあり得ない事例である。


5は乗り継ぎ時間がギリギリで、乗り継ぎ便の搭乗口が分からず……なんてことも想定できるが、ボクにはもっと間抜けな経験がある。乗り継ぎ空港の待ち時間にレストランへ出撃。大好きな蟹、海老をほお張っているうちにグループ全員時間を忘れ(というか、誰もが誰かが時間を見てくれていると思っていた)、乗り継ぎ便に乗り遅れてしまった……。講義の場では人に言えない話である。


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というわけで、ボクは、直行便がある目的地なら必ず直行便を利用するし、どうしても乗り継がないと行けない目的地なら、乗り継ぎ時間をたっぷりとり、「荷物が届かないこと」を想定し、荷物は機内持ち込みのみにするか、預けるスーツケースのほうにはなくなっても旅が続けられるような荷物だけパッキングするようにしている。


ロストした場合、この写真を係員に渡す。ときには、この写真を持った係員の写真を撮らせてもらっておく。そこまでしてもなお不安が残るのが、現在のヨーロッパ空港オペレーションの実情なのだ。それから、スーツケース写真とそのサイズを書いた紙を必ず持っていき、荷物が行方不明のときにはそれを航空会社に提示して捜してもらう。そうすれば、荷物が見つかりやすく、やっと手元に届いたのが別人の荷物、なんてことにもならないですむ。

最後にもっと怖い、というか残念なハナシを。つい最近会った、ヨーロッパのある都市の知り合いのガイドによれば、「乗り継ぎ便を利用していらっしゃるお客さん空港に出迎えに行く日は、家から空港に向かう道中、荷物が届かなかった時、どうお客さんをなだめるか、考えているんですよ。それぐらいよくあることです」だって。ヨーロッパ内の乗り継ぎ便にはとくに要注意である。



Column
ホテルの部屋に「DO NOT DISTURB」の札をかけっぱなしにする理由

「DO NOT DISTURB」でできる、簡単泥棒よけ
ほとんどのホテルの客室には、「起こさないで下さい」という意味の「DO NOT DISTURB」という札(またはランプ)が用意されている。合鍵を持っているハウスキーピングの人が部屋に入るのを拒否する時に使うのだが、ボクの場合はベッドメイクやタオル交換をしてもらいたい時以外、「DO NOT DISTURB」の札はずっとかけっぱなし。その理由は、実は盗難対策。外出中で部屋が静かでも、これがかかっていると、部屋に誰かいる、寝ている、シャワーを浴びているように見せかけることができる。現地で買ったブランド品やパソコンなど、高価な物を置いてある場合のちょっとした保険にもなったりするのだ。そのほか、外出時にラジオを付けっぱなしにしておくのも手だけど、電気無駄遣いだから、声を大にしては薦められない!?

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