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成程話:サーカスの虎
2012年10月26日 14:47
七澤友一郎氏の心に響く言葉より
百匹働きアリがいると、必ずその中の20匹は働かないで怠けているということをご存知でしょうか。
皆が働いているときに働かずにノラクラしている怠け者のアリ。
[それじゃ、しょうがないからあっちに行っててもらおう]
と、その20匹をどけると80匹になります。
すると、またそのうちの2割は働かなくなってしまいます。
これは何匹にしても同じことで、必ずそのうちの2割は働かない。
そういう面白い習性がアリにはあるそうです。
これはアリだけでなく、例えばサーカスの虎でも似たようなことがあるそうです。
これはムツゴロウこと畑正憲さんが体験した話で、大体次のようなものです。
あるサーカスに10匹の虎がいました。
8匹はシベリア産の虎で、2匹はインド産。
シベリア産の虎は非常に俊敏で頭がよく、芸をすぐにマスターします。
ところが、インド産の虎は怠け者で頭も悪く、ちっとも芸を覚えません。
[どうしてこんな物覚えの悪い虎を置いておくんですか?全部シベリア産にすればいいじゃないですか]とムツゴロウさんが質問しました。
するとサーカスの人は[いや、これでいいんです。全部をシベリア産にしてしまうと、皆神経過敏だから苛立ってすぐにケンカを始めてしまいます。インド産のノラクラが2匹いるお陰で、和やかな雰囲気になって全体の調和が保たれているんです]と答えたということです。
これは組織を運営する上で大きなヒントになるのではないでしょうか。
『人生の波に乗る人乗れない人』たちばな出版
[無用の用]という荘子の言葉がある。
一見何の役にも立たないと思われるものが、実は大切な働きをしていること。
例えば、読書にしても自分の仕事に役立つものばかりしか読まないとしたらどうか。およそ、味のないつまらない人間が出来上がる。商売にしても同じで、ムダの排除は仕事の必須条件だと言われるが、実は必要なムダというのもある。決して合理的でもなく、効率的でもなく、損得で考えてもムダというもの。つまり、車のハンドルのアソビのようなもの。アソビがなければちょっと動かしただけで車はすぐに曲がってしまうので、運転に相当神経を使わなければならない。ムダの効用。一見ムダに見えるようなことが実は大切な役割を果たしている
このウラログへのコメント
-Q-さん:そうだね。少し清いだけじゃないのが良いのかも
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