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成程話:奇跡は短い一言で生まれる
2012年10月11日 17:54
西沢泰生氏の心に響く言葉より
国民的ベストセラー『窓際のトットちゃん』
トットちゃんこと黒柳徹子さんが、子供のころに通っていたトモエ学園での体験を綴った小説です。
終戦の直前まで現在の自由が丘にあったトモエ学園は教育者の小林宗作が校長となり、自由奔放な教育を展開した学校でした。
小林校長が全てを捧げて創り上げた理想の学校のトモエ学園は、この物語の最後にB29からの焼夷弾で焼けてしまいます。
燃え上がる校舎をじーっと見ていた小林校長はそばに立っている大学生の息子に声をかけます。
その言葉とは「おい、今度はどんな学校作ろうか?」
テレビのあるニュース番組で福島県南相馬市にある小学校のマーチングバンドの特集を放送していました。
福島県南相馬市…。
そうです。
放射能の影響で多くの方々が故郷を離れて閑散としてしまった土地です。
マーティングバンドはチームプレーが命。
単に演奏を合わせるだけでなく、複雑なフォーメーションの動きをピタリと合わせなければなりません。
ですから普通は、全体練習を何度も何度も繰り返します。
ところが、この小学校のマーティングバンドのメンバーは、放射能によって散り散りばらばらになっていました。
各々のメンバーが、各々の避難先で、東北大会へ向けた練習を続けなければならなかったのです。
やっと全体練習ができたのは東北大会の直前。
練習を指導した先生は愕然とします。
演奏がぜんぜん合わない、何度やってもうまく行かない、全体で動くフォーメーションなんてまったくダメ…。
子供たちも焦ります。
「もし、全国大会に行けなかったら、この仲間たちと集まることは2度とないかもしれない」。
そんな思いがプレッシャーとなって、余計にうまく行かなかったのです。
結局、練習では一度も成功せず、不安一杯のまま本番を迎えてしまいます。
東北大会の当日、楽屋裏で指導の先生は、演奏直前の子供たちへの最後の言葉を贈ります。
この言葉が子供たちに魔法をかけたのです。
本番では練習で一度も合うことがなかった演奏がピタリと合います。
全体のフォーメーションもバッチリ決まる。
そして、一度もミスすることなくフィニッシュ!
会場は拍手喝采です。
全てのチームの演奏が終わり、全国大会へ行くことができるバンドの名が読み上げられます。
そして、南相馬市のこの小学校の名前が。
はじける子供たち。
泣きじゃくりながら抱き合って喜びます。
先生が本番直前に子供たちに投げかけた言葉は「先生は、実はそんなに心配していません。お前たちは本番に強い!必ずやってくれると信じています」
奇跡はこんなにも短い一言で生まれたのです。
『壁を超えられないときに教えてくれる 一流の人のすごい考え方』アスコム
過去に起きてしまったことは誰も変えることはできない。過去を愚痴ったり、非難したり、怒ったりしても、今がよくなるわけでもない。だからこそ、今と未来を変える言葉が必要なのだ。
それがたった一言の魔法の言葉。
「今度はなにをしよう」「皆は本番に強い!」「君達を信じている」
人をワクワクさせる魔法の言葉を使いたいな
このウラログへのコメント
-Q-さん:そうだね昨日から打ってたけど昨日のうちに時間足りず投稿できなかったようやく投稿できてよかった。
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