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成程話:人間社会において最大の害とは?
2015年05月22日 23:53
「人間社会において最大の害」とは何なのでしょう?
あの一万円札でもおなじみの福澤諭吉さんが、そのことについて書かれておりましたので、紹介します。
およそ人間には、いろいろな欠点があるものだが、人間社会において最大の害があるのが、「怨望“エンボウ”(他人の幸福をねたんだり、うらむこと)」である。
欲張り・ケチ・贅沢・誹謗の類は、どれも大きな欠点だけれども、これをよくよく見てみれば、その本質のところでは別に悪いものではない。
それを出す場所柄と、その強弱の程度と、向かっていく方向によっては、欠点でなくなることもある。
(中略)
驕りと勇敢さ、粗野と率直、頑固と真面目さ、お調子者と機敏さはペアになっているものであって、どれもみな場面と、程度と、方向性によって欠点ともなるし、美点にもなるのだ。
ただ一つ、そもそもの働きにおいて完全に欠点一色で、どんな場面でもどんな方向性でも、欠点中の欠点といえるのは、怨望である。
怨望は、働き方が陰険で、進んで何かをなすこともない。
他人のようすをみて自分に不平をいだき、自分のことを反省もせずに他人に多くを求める。
そして、その不平を解消して満足する方法は、自分に得になることではなく、他人に害を与えることにある。
たとえば、他人の幸福と自分の不幸を比較して、自分に不足があれば、それを改善して満足するという方法をとらずに、かえって他人を不幸におとしいれて、それによって自分と他人を同じ状態にしようとする。
このような者の不平を満足させようとすれば、世間一般の幸福が減るだけであって、何の得にもならない。
「現代語訳 学問のすすめ」
福澤諭吉著
斎藤孝訳
ちくま新書より
欲張りやケチも、裏を反して弱めれば、倹約やムダ遣いしない人という風に言われるし、贅沢も、程度や使い道によっては良いモノもある。
誹謗も、相手のことを考えて伝えれば、意見や改善点として受け止めてもらえる可能性だってある。
でも、他人の幸福をねたんだり、うらむ“怨望(えんぼう)”だけは、どっちに転んでも自分にも相手にも害になることしかないから止めましょうよ!ってことですね(*^^*)
他人の成功を怨んでも良いことないんであれば、他人の成功を喜んじゃった方が良い影響を与えますね♪
自他ともに。
諭吉さん、どうしてその時代に・・・いや、いつの時代も人間の本質や抱える悩みは似ているのかもしれません。
このウラログへのコメント
恨んだり妬んだり
不平不満を言っても
今の自分が好転するわけでなし
他の楽しいこと考えてよーね
SYUZO-さん:相手のいいとこ見つけたりいい部分まねた方が自分のためにもなりますよね
克己さん:素敵だと思います(*^^*)
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