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成程話:この人はもう終わったなという人
2015年03月04日 23:47
明治大学教授、齋藤孝氏の心に響く言葉
かつて向上心を持っていて、いまは向上心がなくなった人というのは、“知的好奇心の矢”が飛び終わった人である。
教師でも、この人はもう終わったなという先生、情熱がほとんど失せてしまった先生もいれば、年をとるごとに情熱が高まる先生もいる。
若いときは同じように向上心があっても、30歳を過ぎるとだんだんその差が激しくなってくる。
だから私は「知的加速度」が大事だと思う。
この半年間でどれだけ勉強してきたか、知識を増やしてきたかと考える。
「うーん、仕事はしてきたが、それほど新しいことは勉強してこなかった」という人は、魅力が減っている恐れがある。
かつて人生50年と言っていた時代からすると、いまや70年、80年が当たり前になっている。
80歳まで生きるなら、60歳から数えても20年も学ぶ時間がある。
この間を漫然として過ごせば大変なよどみの長さとなる。
自分自身も晴れ晴れしないし、社会的にもプラスではない。
そういうことから私は向上心を習慣化、技化(わざか)することが重要だと思う。
人は老年期に向かうほど暇が増える。
そんなときこそ、新しいことにチャレンジする余裕が生まれるから、いままでまったく勉強してこなかった分野に挑戦してみる。
そこで「すごい、すごすぎるよ!○○」と週に一つでも増やした知識を家族や知人に話すようにする。
これを数か月続けたら大したもので、まさに向上心や知的好奇心を習慣化、技化したと言えよう。
いまあらゆる分野で「すごい、すごすぎる」ことが起こっているにもかかわらず、好奇心が不足して「見つからない見えない」ではあまりにももったいない。
市民大学の講師をしていた頃痛感したのだが、女性は30代40代と勉強し続けた人も多く、その間あまり勉強してこなかった男性との間に、しだいに大きな知的水準の差がついてしまう。
夫婦の会話もずれが生じてくる。
実際、男女のつき合いでも女性が男性の教養のなさにあきれて、つき合いをやめるケースもある。
年を重ねればこそ、男性も見た目や収入以外の知的なことに関心を持ってもらいたい。
知的好奇心は人としての魅力の源であるのは間違いない。
【“ちょっと尊敬”される人になる本】三笠書房
何かを、習慣化、技化(わざか)するにはアウトプットするのがいい。
例えば、読書を習慣化したいなら、読んだ本の感想や要約などをブログやフェイスブックで発信する。
ウオーキングを習慣化したいなら、毎日の歩いた歩数をメルマガやSNSで発表する。
好奇心は、頼まれごとを引き受けると、そこから広がってくることが多い。
例えば、PTAの役員を引き受ければ、学校のこと、教育のこと、組織の運営のことなどに興味がわき、そこに好奇心が生まれてくる。
ただし、大事なことは、どんなことを引き受けても、それを面白がること。
嫌々引き受けたり、面倒でつまらないと思ったら、そこに興味はわいてこない。
「この人はもう終わったなという人は、情熱が失せ、好奇心の矢が飛び終わった人」
いくつになっても、キラキラした好奇心を持ち続ける人でありたいな。
このウラログへのコメント
なるほど!
何か付加価値のあるものを生産しなければ、と思い込んでいましたが、これならばできそうです!
確かに、年と共に増えた経験だけで満足しがちだね
新たになにか
結構エネルギー要るな~
そうですね(^-^)。
なにかに一生懸命打ち込みたいな。
そして、10年後20年後も楽しく生きたい。
基本自分勝手で飽きっぽいですが、
まだまだ知らないことが多すぎて
人生楽しめています(^o^)//
ひろsanさん:有難うございます
SYUZO-さん:確かに(笑)楽しく可能性を増やしたいな
morioさん:そうですね♪楽しみがあるって素敵なことです
私の経験では、若い頃から仕事を義務ではなく権利として取り組んでいると自ずと知的好奇心も湧いてきます。
トキオさん:人生謳歌中ですね!素敵なことです
koujiさん:若い頃からだと仕事のすすみ具合も違うでしょうね
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