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いい話…パラシュート

2012年03月31日 14:13

いい話…パラシュート

[あなたのパラシュートを詰めるのは誰?]


アメリカ海軍兵だったチャールズはジェットパイロットとしてベトナム戦争に参戦していた。

優秀なパイロットだった彼は数々の作戦をこなしたが、75回目の出撃で敵の地対空ミサイルに撃墜された。

そして落ちていく中、危機一髪パラシュートで脱出に成功した。

その後、敵に捕まり、苦しい6年間を監獄で過ごしたが、ベトナム戦争が終わってチャールズも無事に解放された。

そして彼は自分の経験から学んだあることを講演して歩くことになった。

それはある日のこと。

彼が妻と二人でレストランで食事をしていると、別のテーブルにいた男が彼のもとにやってきてこう言った。

「あんたチャールズじゃないか!空母キティーホークからジェット機で出撃して行っただろう。撃墜されたんじゃなかったのか?」

チャールズは驚いて「一体全体貴方はなぜそんなことを知っているんだ?」

すると男は「あの時俺があんたのパラシュートを詰めたんだよ。どうやらちゃんと開いたようだな」

「勿論だ。もしあの時貴方パラシュートが開かなかったら、私は今こうしてここにいられる筈がない!」

その夜チャールズは一睡も出来なかった。

あの男のことが頭から離れなかったのである。

彼は自分に問いかけていた。

あの男は空母の上でどんな格好をしていたのだろうか。

おそらく他の水兵と同じように白い帽子を被り、背中に四角い背襟をつけて、ベルトボトムのズボンを履いて・・・。

同じ海軍とはいえ、あの男は一水兵で自分はエリートパイロットだった。

彼とも何度か顔を合わせていたに違いない。

しかし「おはよう」とか「元気か」と自分から声をかけたことが1度でもあっただろうか。

あるいは彼らの仕事に対して感謝の気持ちを伝えたことが、果たしてあっただろうか。

チャールズは今まで考えることすらなかったある光景を思い浮かべていた。

何十人という水兵が、船底に近い作業場の長いテーブルに向かって、毎日、何時間も黙々とパラシュートを折り畳み、丁寧に詰めている姿を。

言葉を交わすことすらないパイロットたちの、しかし間違いなくその運命を左右する仕事を、彼らは黙々とやっていたのだ。

チャールズは言う。

人は皆、気づかないうちに、誰かに様々なパラシュートを詰めてもらっている。

物理的なパラシュートだけではなく、思いやりのパラシュート、情緒的なパラシュート、そして祈りのパラシュートも・・・。

チャールズは思い返していた。

落ちていくジェット機の中で、必死の思いでパラシュートを開いたこと。

そして投獄されてからの苦しい年月の間、家族のことや友人たちを思うことによって、どれほど自分の心が勇気づけられたのかを・・・

パラシュート。。。いつもいつでも詰めてくれている人がいる。
自分が気づかなかったとしても相手ねことを想って・・・
自分のパラシュートを詰めてくれているのは誰かな?
感謝です♪

このウラログへのコメント

  • しゅうくりいむ 2012年03月31日 22:05

    心に響くお話です。自分にゆとりがないと、意識してるつもりでも自己ちゅーになってしまいます。

  • なな♪ 2012年03月31日 23:45

    しゅうくりいむさん:私もついそんな感じになります改めて気をつけなきゃ

  • なな♪ 2012年04月01日 23:54

    トレッドさん:そうだったんだ!素敵な人は知られてないだけで実際はたくさんいますね

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