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いい話…焼鳥屋の修行

2012年02月18日 23:20

いい話…焼鳥屋の修行

焼鳥屋の修行】

『思わずほほえむ いい話』の中から心に響く言葉より


「もう宮仕えはたくさんだ」と言って、夫は焼鳥屋の修行を始めました。

あるメーカーの経理課長を務めていたのですが、自分の未来も頭打ちだろうと思ったのでしょう。

退職金を資金にして、一国一城の主を目指したわけです。

これまでのんびり専業主婦をしていた私にとっても、それは晴天の霹靂とも言うべき大事件でした。

人件費を抑える為に家族が協力して働かなければ、利益を上げることはおぼつかないと、その道の先輩に言われたからです。

できることならどこかの会社に入って貰いたかったのですが、夫の決心は固く、私の言うことなど聞く気配もありません。

そんなわけで、夫は新しい道へと転進を計ったのですが、張り切って出かけたのは最初のうちだけでした。

客として焼鳥屋へ行っていたときは簡単そうに見えた仕事が、意外にむずかしかったからです。

下ごしらえから始まって客の応対、勘定書の記入等何でも1人でこなせるようにならなければ店は始められません。

それにも増して我慢ならなかったのは自分より遥かに若い人から教えて貰わなければならないということだったようです。

何しろ課長という肩書がありましたから、数人の部下もいました。

それなりに人の上に立っていたのですから、夫がそういう気持になるのもムリはありません。

当たり前と言えば当たり前のことですが、初めてのことをまえにしたら1人の無知初心者なのだということに気づくか気づかないかがその分かれ道になります。

いつも部下を指導する立場にいた人が「娘のような年代のインストラクターに怒られたり、励まされたりしています。パソコンを習い始めてから久しぶりに冷や汗をかいたり、バカにされたりして、謙虚になることの快感を味わいました」と言っているというのを読んで、夫はようやく気づいたようです。

何か吹っ切れたようになって、修行にも身がはいるようになり、ようやく店を出しても大丈夫だという許可がおりました。

今はまだ「自営業」と書くより「主婦」と書く方がしっくりくるような気がしている私ですが、2人で協力しながら第2の人生を歩いて行きたいと思っています。

(横浜市自営業・45歳)

『思わずほほえむいい話』(多湖輝監修)PHP


他人の仕事は簡単に見える。特に居酒屋飲食業等はお客としていく回数も多いので、自分がやればもっとうまくやれると錯覚してしまうよう。
どんな商売でも同じだが、その業界に入ってみればその厳しさが解る。
一見簡単そうに見えるもの程その裏には見えないノウハウやコツが隠されていて、難しいもの。
何かを習う時の心構えは今までの肩書とかプライドとかいったものを一切捨てること。
「この俺が、何故こんな若造から」という「我」が少しでも残っていたら、人様から教えて貰うことはできない。
「生涯一書生」生きてる限りは学び続ける人でありたいな。

このデジログへのコメント

  • やじ 2012年02月18日 23:55

    実るほど頭を垂れる稲穂かな。人の上に立っても、教わることはもっと多くなるし、自慢は智恵の行き詰まり。

  • なな♪ 2012年02月20日 00:00

    阿木さん:仕事私もがんばらなきゃ

  • なな♪ 2012年02月20日 00:01

    やじさん:そうですね。いつも教わる姿勢だと得るものも多いんだろうな

  • なな♪ 2012年03月11日 06:41

    千夜恋逢さん:照れますね~

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