本:なぜあの男は空気で人を動かせるのか 昼も夜も結果を出す男の習慣

本の紹介です:内野彩華氏の著書です。

■なぜあの男は空気で人を動かせるのか 昼も夜も結果を出す男の習慣
■内野彩華(著）

IT企業のトップセールスを経て、歌舞伎町のキャバクラの経営者になった著者が3万人の起業家・会社役員を見てわかったことをまとめた一冊。
結果を出すための思考・人間関係づくり・お金の使い方・リーダーシップの身につけ方を学べます。
「空気で人を動かせる男」というのは、営業的感覚と人を使う感覚の両方を持ち併せた人だそうです。
これは簡単そうで難しい。
是非、この本を読んで素養を身につけたいですね。
男女関係・ビジネスと幅広く事例が出ていますので、楽しく読み進められると思います。
それでは特に参考になった話を紹介します。

●人生の間は突然やってきます。…その「間」は暗闇です。ただし、「間」を乗り切れば、大きく飛躍できます。北野たけしさんが次のように言っていたそうです。「おいらの人生は、山と谷の両方があったからよかった。適度な間があったから、次々と新しいことにチャレンジできたわけで、もし、ずーっと山だけで、突っ走っていたら、とっくに潰れていた」。たけしさんは、不祥事やバイク事故で、マスコミからたたかれ、世の中から注目を浴びなかった時期もあったそうです。その「間」の時期に、暇だったから算数の勉強をはじめました。それが、人気番組『平成教育委員会』に繋がったのだそうです。
●話を聞かずにほめると、ポイントがずれます。ずれた場所をほめられ続けるとイラっとします。抽象的な「尊敬しています」「かっこいいです」「すごいです」という言葉に反応するのはナルシストだけです。普通は、何のことかわからないままほめられると、「何がすごいの？」となります。答えられないと、「なにが狙いなの？」と不信感を募らせます。ほめられたい場所を、ピンポイントでほめられるから、嬉しいのです。
●後輩は、先輩の「世の中をよくしたい」「日本をよくしたい」「会社をよくしたい」という思いに心を動かされます。意志のない先輩は認められません。そして、後輩は自分が認められていると思うから、先輩の意志を継承していくのです。あなたに後輩がいるのなら、後輩にあなたの熱い思いをぜひ伝えて下さい。
●売れば売るほど赤字、という悪いスパイラルに巻き込まれないようにしましょう。時おり、シェアを広げるために宣伝目的で、ネット価格以下で販売し続ける会社がありますが、相当な体力（資金力）がなくては続きません。ネット価格以下の販売を続けていれば、自転車操業に陥り、いずれ倒産してしまいます。あの世界規模のマクドナルドでさえ、80円バーガー、100円チーズバーガーを売り出したときは、経営が傾いたと言われています。それからはマクドナルドも質にこだわるようになり、少しずつ価格を上げてきています。極端な安売りは危険ですね。
●オレ様リーダーは人を育てられない。1人前になり、リーダーになった後でも「オレ様」でいると、カッコ悪いのです。リーダーの仕事は、チームが結果を出すことです。リーダー1人が独走するより、チーム全員で独走したほうが、効率がいいに決まっています。リーダーは、チーム全員が独走できるように教育するのが仕事です。オレ様リーダーは、教育しないばかりは、スタープレイヤーとなって、部下を腐らせ、やる気をなくさせます。リーダーになったら、オレ様リーダーではなく、オレ様を育てるリーダーを目指したいものです。