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成程話:アヒルを白鳥に

2013年03月27日 23:29

成程話:アヒルを白鳥に

バルバラリッチ氏の心に響く言葉より

サッカー選手への注目度は非常に高く、ほんの小さなことすら取材の対象になります。
少し前のこと、イタリア屈指の、また国際的にも非常に有名なチームに所属する、ある若いサッカー選手のお手伝いをしたことがあります。
この若い選手は当時リザーブという立場でした。
彼の前にそびえるのはワールドカップに何度も出場した、ファンの信望も厚い、20年近くも同じチームでプレーし続ける偉大な選手です。
この若者は当然控えという役割を熱望していたわけではありません。
記者の前でも、隠すことなく不満を表し「僕はあの人と同じくらいやれる。でもベンチにいなければいけない」
「僕はいい選手だ。でも、ある人達が引退しない限りプレーできない」
「控えにされるなんて不当だ」
等と言っていました。
取材の答えはいつもネガティブな調子でした。
その結果は、毎回毎回彼が文句を言っていると伝える記事です。
クラブの幹部は何度も彼を呼び出して、監督の方針と決定に沿った行動をするように申し入れました。
一方で監督は益々腹を立てて、彼をベンチにとどめておきました。
彼は落ち込むばかりです。
この時私が使った作戦はこの経験を[前向き]に転換させるアドバイスでした。
[あのような偉大な選手の控えでいられるなんて、幸せなことです]と言うようにすること。
[沢山のことが学べる偉大な選手が目の前にいるのは光栄なことだ]と思うこと。
[たとえベンチから出して貰えないのは不当だと思っても、それを他の人に言うのは間違いだ]と考えること。
本当なら黙って自分の番を待ち、いざ呼ばれた時に最高のプレーを見せるべきでした。
無意味に喋るよりは、自分の才能で証明した方がいいのです。
この作戦を実行に移すチャンスはすぐにやってきました。
イタリア国営テレビの取材が入りました。
選手は私と一緒に準備し、何か聞かれた時は私のアドバイスの方針に従って答えることに決めて、いざインタビューへ。
この時、彼とメディア、彼とファンの関係に大きな変化が生まれたのです!
記者は彼のポジティブな発言に驚いていましたが、すぐにもっと前向きで明るい質問へと移りました。
質問はいつもの[いつもそんなに怒っているのはどうしてですか?]ではなく[調子がよさそうですね。どうしてですか?]
[もっと学びたい点というと、どういう点ですか?]
等の前向きなものでした。
取材の雰囲気は穏やかで、彼はいつもよりリラックスして笑顔で答えていました。
翌日、クラブの幹部も変わりました。
このような明るい発言を聞いて、初めて彼の問題への理解を示したのです。
これは、一寸したことに注意し、問題点を直したことで人との関係をよくすることができた例です。

アヒル白鳥カエル王子様に変える本』祥伝社


バルバラリッチさんはイタリアセリエAでマーケティングコミュニケーションスペシャリストとしてサッカー選手達をセンスよく、知的で、華麗に磨き上げてきた女性バルバラリッチさんはこう語る。
[例えば、何だか感じの悪い選手。実はシャイなだけなのです。やけに無愛想で失礼な感じのする選手。本当は取材への対応方法がよく分からず不安なだけなのです]
これは、サッカーだけでなく、一般の会社や社会でも同じことが言える。自分の発言が周りの人にどんなふうに聞こえているか、その発言でどんなイメージを持たれるか等々を考えないで発言している人は多い。
[アヒル白鳥カエル王子様に]
ネットの発言も含め、自らの発信する言葉や態度をもっと磨きたい

このウラログへのコメント

  • なな♪ 2013年03月28日 01:45

    -Q-さん:ですね。私がその無愛想タイプ

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