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吃驚成程話:お手伝い至上主義
2013年03月05日 09:42
三谷宏冶氏の心に響く言葉より
最近、ある会社でのこと。
大学卒の新入社員を10数名募集しました。
新興の人気企業なので応募倍率は20倍を超えます。
その会社の人事部は、何段もの採用面接や各種試験を課して、選りすぐりの人材を採用した、筈でした。
ところが数ヵ月後、配属先の管理職たち数名が人事部に大クレーム。
何であんな奴らを採用したのだと。
曰く、その配属された新人達は[気が利かない][段取りが悪い][口ばかりで動かない][感謝しない]
要は企業人として、いや、社会人として全く使い物にならんというわけです。
一般の企業以上にしっかり選考したつもりだった人事部も困惑します。
たまりかねた人材採用担当者はその年の新入社員達を密かにもう1度、調査しました。
配属先からの評価が高い者が多い中、凄く低い者達がいる。
こいつらは一体、何者だ?
そして、わかったことが1つ。
それは、
●子供の頃家でお手伝いをしていた者は、大丈夫
●お手伝いを全く、もしくは殆どやっていなかった者は、ダメということ。
その後この会社では[子供の時のお手伝い経験]を最も重要な採用基準にすると決めました。
お手伝いをしてこなかった子はどんなに他の点数が高くとも雇わないということです。
お手伝いをすることで、子供達は段取りよく動くことを覚え、様々なことに気を配り、自ら考えて体を動かすようになります。
そして更に大切な、感謝する心が身に付いていくのです。
お手伝いは言わば親達の仕事を助けること。
子供達の仕事(=勉強)や遊びより親の仕事の方がはるかに大事だということが、お手伝いを通じて子供達に伝わります。
そしてそれなくして親への感謝や社会的な道徳心は生まれないのです。
小4・小6・中2を対象に行なわれた文部科学省の調査ではお手伝いをよくする層(5段階で最上位)では道徳観・正義感が非常に強い子供が55%に達します。
この、お手伝いを最もしない層では道徳観・正義感が[低い][非常に低い]層がなんと47%を占めるのです。
この調査で[道徳観・正義感]は、
●家や近所で挨拶をすること
●バスや電車で体の不自由な人やお年寄りに席を譲ること
●友達が悪いことをしていたらやめさせること
で測られています。
『お手伝い至上主義でいこう!』プレジデント社
[古今東西、英雄・豪傑は皆貧乏の中から生まれておる。わしに稼ぎがないのは皆子供の為じゃ。親が偉いと子供は偉ろうならん。食うだけは食わせる。それ以外のことは自分でおしっ]
(NHKドラマ『坂の上の雲』秋山兄弟の父、久敬の言葉)同書より
日本がかつてどの家も皆貧乏だった頃、子供は必ず親の手伝いをした。家が農家の子供は牛の乳絞りや麦踏みや作物の刈り取り。商売をやっている家の子供は店番や商いの手伝い。
知識を詰め込み、頭を幾ら磨いたとしても、人を思いやる心とか優しさや温かさといった感性は育たない。
感性は行動や実践の中からしか生まれない。子供の頃のお手伝いの重要性をもう1度見直す必要がある。でも、大人でも今からでも遅くないかも?
このウラログへのコメント
お手伝いばかりで、彼女から家政婦にでもなるのか!と叱られました…とほほ…
てつや非リア充さん:あらプロ並みだったのかしら
言って聞かせるより
実践で学ばせる…そのものですね
りぶらさん:ですね…私は子供の頃はどうだったかな?
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