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成程話:会津藩の子供の教育
2013年01月05日 14:24
星亮一氏の心に響く言葉より
会津藩の子供は6歳から勉強を始める。
午前中は近所の寺子屋で論語や大学等の素読を習い、一旦家に戻り、午後、一ヶ所に集まって、組の仲間と遊ぶのである。
一人で遊ぶことは禁止だった。
孤独な少年は皆無だった。
仲間は十人一組を意味する[什(じゅう)]と呼ばれ、年長者が什長に選ばれた。
遊びの集会場は什の家が交替で務めた。
什には掟があり、全員が集まると、揃って八つの格言を唱和した。
一、年長者の言うことを聞かなければなりませぬ。
一、年長者にお辞儀をしなければなりませぬ。
一、嘘言(うそ)をいうてはなりませぬ。
一、卑怯な振る舞いをしてはなりませぬ。
一、弱い者をいぢめてはなりませぬ。
一、戸外で物を食べてはなりませぬ。
一、戸外で婦人と言葉を交わしてはなりませぬ。
そして最後に[ならぬことはならぬものです]と唱和した。
遊びの什は各家が交替で子供達の面倒をみたが、菓子や果物などの間食を与えることはなかった。
夏ならば水、冬はお湯と決まっていて、その他は一切出さなかった。
唱和が終わると外に出て汗だくになって遊んだ。
普通の子供と特にかわりはなく、駆けっこ、鬼ごっこ、相撲、雪合戦、氷すべり、樽ころがし、何でもあった。
このようにして六歳から八歳までの子供が二年間、什で学びかつ遊ぶことで、仲間意識が芽生え、年長者への配慮、年下の子供に対する気配りも身についた。
当然、子供の間には喧嘩や口論、掟を破ることも多々あった。
その場合、罰則が課せられたが、罰則はたとえ門閥の子供でも平等で、家老の嫡男であろうが、十石二人扶持の次三男であっても権利は同じだった。
門閥の子供はここで仲間の大事さに目覚め、門閥以外の子供は無批判で上士に盲従する卑屈な根性を改めることができた。
[ならぬことはならぬ]という短い言葉は、身分や上下関係を超えた深い意味が存在した。
会津の子供達はこうして秩序を学び、武士道の習練を積んでいった。
教育がいかに大事かよくわかる。
それをいかに手間隙かけて、大人たちが行なっていたかである。
家庭教育と学校、そして地域社会が一体となって教育に当たった。
『会津武士道[ならぬことはならぬ]の教え』青春出版社
子供の教育は大事。何年か先の国家の勢いや品格が決まってしまう。規律、我慢、気骨、気配り、敬う、恥、卑怯といった徳目は[ならぬことはならぬ]という子供の頃からの教育から生まれる。
両親や年長者を敬うということは、幼少の頃からの挨拶や礼儀や躾より生まれる。
そのことは家族を愛し、地域や学校や会社等を愛し、国を愛するという大事な徳目にも通じる。
昨今は我慢できない子供や大人も多いけど、これも豊かさゆえの反動。子供の頃何でも与えることによって甘やかし、我慢の教育が足りなかったからです。武士の行動基準は[恥]という一語に帰結する。
でも、[恥]という言葉が家庭で言われなくなって久しい。恥とは、卑怯者であるとか、腰抜けということ。名前を名乗らないというのも卑怯の最たるものだった。陰湿なイジメなどは、もっとも恥ずべき卑怯者のすること。
[ならぬものはならぬ]という教育が今必要とされていると思う
このウラログへのコメント
初ｺﾒです。
ｳﾗには珍しい真面目な話ですが、
内容は道徳・秩序の大切さを
教えているのですね。
星氏の書籍は、何冊か読みました。
その後の、福島自由民権運動を、もう少し書いて欲しいです。
管理貞操帯さん:やっぱり流石というか詳しいですね
私ももっと頑張ります
シルバーさん:コメント有難うございます
あまり裏表関係なく書いてますが、印象に残った話等色々書いてます
商人なんかの子供も一緒に受けたの?
武士の階層を同じにして刃傷沙汰も発生
会津の教えは、政界の黄門様によって、信頼はガタガタになりました。
まみれです。
彼は原発の
ズシリと来るええ話を有難う。こうした伝統を破壊したのが日教組で、それで我が国は野獣の国になったんやね
「ならぬものはならぬ」とは、うまいこといいますなぁ。
現代に欲しいのは、まさにそれ(o_ _)ﾉ彡☆
COSMICLOVEさん:ですね
政治家に特にほしいような
ベソさん:昔の素敵な考え方や伝統は大事にしたいですよね
管理貞操帯さん:昔の考え方がうまく伝わってないんでしょうね
松山市の河内人さん:商人の子はどうかな。一緒だったような。
金儲け第一主義に、なり下がりました。
自由民権運動だって、福島県が、元祖ですから
管理貞操帯さん:そうだったんだ
福島自由民権運動と、喜多方事件を、検索してみて下さい
薩長の官憲の無能さが、分かります。
管理貞操帯さん:そんなになんだ
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