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好きな本を教えて欲しいというリクエストにおこたえします!

2012年12月05日 21:54

好きな本を教えて欲しいというリクエストにおこたえします!

好きな本ですか、最近あまり読んでいないんですけどね、高校生ぐらいの頃は結構読んでました^^
一番最近読んだのは有吉さんの「お前なんかもう死んでいる」ですww
これを寝る前に読んでます。興味のある人の本って面白くても面白くなくても興味だけで読めるんで「ハズレだな」って感じることがあんまりないんです、あっ この本は面白いですよ!

そうそう、好きな本の話ですよね、私は小説家では辻仁成さんが好きなんです。知ってますか?
有名なのだと「サヨナライツカ」は映画化されてましたね、妻の中山美穂さんが主演で出てましたが。
私が好きな辻さんの小説は「愛をください」と「海峡の光」というやつです、人に勧めるなら確実に「愛をください」です、「海峡の光」は私の趣味嗜好に合ってますが人に勧めるのはなぁ~(ーー;)

愛をください
内容(「BOOK」データベースより)
もう君は一人じゃない―。児童養護施設で成長し、自殺未遂を繰り返す十八歳の李理香の許に見知らぬ男性から突然届いた一通の手紙。自らも同じ境遇だと明かす手紙の主・基次郎が綴る素直な文面に、李理香も次第に心を開くようになる。しかし、二人には意外な運命が待っていた。テレビドラマでも話題になった、往復書簡が織り成す純粋な「愛」の物語。

海峡の光」
内容(「BOOK」データベースより)
廃航せまる青函連絡船の客室係を辞め、函館刑務所看守の職を得た私の前に、あいつは現れた。少年の日、優等生仮面の下で、残酷に私を苦しめ続けたあいつが。傷害罪で銀行員の将来を棒にふった受刑者となって。そして今、監視する私と監視されるあいつは、船舶訓練の実習に出るところだ。光を食べて黒々とうねる、生命体のような海へ…。海峡に揺らめく人生の暗流。芥川賞受賞。


私が辻さんの本を読むようになったきっかけは、中学一年生の頃、辻さんのエッセイ「そこに僕はいた」が教科書に載っていたことからでした。
国語の授業で先生が「そこに僕がいた」をはじめから最後まで通して読んでくれて、私はそれを目で追っていて。先生が最後まで読み終わる頃には泣いてましたww
授業中に教科書読んでて泣くかね? それが泣けてきたんですよ!!どんだけ感受性強いんだよ中1の私!!
授業終わってからも先生に色々質問してました。
友達にも「そこに僕がいた」の素晴らしさについて話してましたが、友達は ぽか~ん っとしてましたよ。 っというか「うるせーよコイツ なんだよコイツ(((゜Д゜;)))」って思われてたのかな?すみませんでしたm(_ _)m

エッセイ「そこに僕はいた」には19章の話が書かれていて、その中の一つが「そこに僕はいた」です、本の題名と同じだけど。

「そこに僕はいた」
あの少年とどうして仲良しになったのかは思い出せない。気づいたら僕たちのグループの中にいたのだ。片足の少年の名字は何故かもう思い出せない。あーちゃんと呼んでいたのでそっちの印象のほうが強いのだろう。あーちゃんは片足の付け根から先が義足だった。走るたびに義足金属の音がきいきいと響いた。僕は最初その音がすごくいやだったのを覚えている。歯医者の治療器具の音のように耳奥を引っかいたからだ。 

「あの子はね、身体が不自由なんだから、一緒に遊ぶときは気をつけるのよ。もしものことがあったら皆の責任になるんだからね。」僕は聞き返した。あの子とは遊ばないほうがいいわよ、と聞こえたからだ。

「どうして?あの子と遊んじゃいけなかとですか?」

その人はちょっとばつが悪そうな顔をして、「そうじゃないけども、もしも事故でもおきたら大変でしょ。ぼくは責任とれるの。」と言い捨ててそそくさと去るのだった。
同じような意味のことを僕は他の人からも二、三度聞かされた。僕はそれ以来その言葉が持つ意味を抱えて一人複雑な気分になったものだ。

そんなあるとき、僕はあーちゃんが投げた石が目入り危うく失明しそうになったことが あった。そのとき広場は日が暮れだしていて暗くなりかけていたのだ。僕たちは敵見方に 分かれて石投げ遊びをしていたのである。あーちゃんは僕を狙ったわけではなかった。

彼の場合義足のせいでバランスがとれなかったのである。そして、次には僕の目に石がささったのである。石を投げた張本人は僕に謝りもせず、痛さ で転げ回る僕を ただじっと見下ろしているだけだった。

その後が大変だった、僕はすぐに皆を解散させ、弟とうちへ戻ったのだ。
目はズキズキと痛かったが、その事は親に内緒にしておけよと弟に釘をさした。もしもそれがあーちゃんが投げた石のせいだと知ったとき僕の両親や他の子供たちの母親がとるだろう態度が気になったからだった。

一旦休憩(ーー;)フーーーッ
かなり端折って書いたので、元のものとはかなり印象が違うかも!

長いので端折って端折っていきますよーヽ(・∀・)ノ
このあと辻少年は病院に連れて行かれて「あとちょっとずれていたら失明していたよ」と告げられます。
辻少年は暫くのあいだ眼帯をつけて過ごすことになりました。
しかし、あーちゃんは眼帯姿には一言も触れず、またいつものように遊びに参加してきたのでした。
辻さんの弟があーちゃんに詰め寄ったのですが、何故か気がつくとそれを制していたそうです。

片方の目を塞がれたことで、僕には違う何かが見え始めていたのだ。

それから月日は流れあーちゃん義足の音も気にならなくなっていった。

そしてそれからさらに月日が 過ぎたある日、僕はずっと気になっていたことをあーちゃ んにきいてみたのである。
小さな子供が母親に呼ばれて家路についた後だった。広場には僕とあーちゃんと僕の弟しかいなかった。

辻「あーちゃんはどうしてそうなったと?」

あー「これね」 あーちゃんは自分の足を見てそして笑うのだった。
あー「電車にはねられたとたい」

弟「電車にね?」
辻「なして、電車にはねられよったと」

あーちゃんは少し考えたあと再び笑顔でいうのだった。
あー「子猫ば助けようとしたったい」

辻・弟「子猫?」

あー「うん、まだ俺がちいさかときに、子猫が線路に飛びだしたとよ。ちょうど遮断機がおりようときで、見たら電車がその子猫に向かってせまりよった。あっ、と叫んだ瞬間にはおれ の体は踏切の中へ潜り込んでいたったい」

弟「そんで?」

あー「そんだけさ。気がついたら、はね飛ばされとった」

僕はあーちゃん義足の方の足を見下ろしていた。えもいわれぬ痛みが心の中を駆け抜けていく。

辻「子猫はどげんしたね」
僕が暫くしてきくと、彼は笑って首を真横に振るのだった。

僕と弟は言葉を失ったままだった。
ただ、何故かあーちゃんが凄く好きになりはじめていたのである。

あー「さわってみるかい?」
あーちゃんは右足を投げ出すと顔色一つ変えず僕たちの前でズボンの裾をまくったのだ。
靴下の上に肌色の木が現れたときには、僕も弟も思わず声をのんでしまった。
あーちゃんの笑い声だけが、広場に響いていた。


わぁーーーー 長かった。それからかなり端折ったので、本当のやつはもっといい話ですよっというのを言っておきたい!!

そんなわけで、これが辻さんの本を読むきっかけになった「そこに僕はいた」です!
最後に感想を書こうと思ってたんですが、無理そうですね;;

通勤中とかに1話ずつ読むのもいいかもしれません、おすすめエッセイです(*゚∀゚*)

皆さんの感想もきかせてくださーい(`・ω・´)

このデジログへのコメント

  • sasao 2012年12月05日 22:41

    歌手だった頃から大嫌いだったw

    でも売れているから何かがあるんだろう
    食わず嫌いの作家の一人かも?

  • 2012年12月05日 23:01

    サヨナライツカは良かった!
    なんか読み終わって余韻があったよ。

  • あいだ 2012年12月05日 23:43

    エコーズの頃から知ってはいました。菅野美穂が愛をくださいって唄ってましたよね

  • こたろー 2012年12月06日 00:02

    「そこに僕はいた」ですね。承知しました。

  • ぐら 2012年12月06日 18:48

    ありがとう
    端折って書いてくれたおかげで、読んだ気になった
    すごく得した気分

  • 美都。 2012年12月06日 22:02

    > higurashiさん

    ピアニッシモ よく知ってますねー^^
    確かピアニッシモを国語の先生に勧められて中1の頃読んだんです。あれは中学生にはちょっと荷が重いですわ(^_^;)

  • 美都。 2012年12月06日 22:05

    > sasaoさん

    zooとか歌ってましたよねー^^
    小説「愛をください」は目次がzooの歌詞になってるんですよーww

    食わず嫌いかしら?

  • 美都。 2012年12月06日 22:07

    > 遼さん

    サヨナライツカ読まれたんですかー 余韻がある本にたまに出会いますよね、良いですねー^^

  • 美都。 2012年12月06日 22:08

    > あいださん

    そうなんですかー!
    zooは色んな方が歌ってますね^^川村カオリさんとかも

  • 美都。 2012年12月06日 22:09

    > こたろーさん

    こんばんわー 承知したのですか(^-^)

  • 美都。 2012年12月06日 22:10

    > ぐらさん

    いえいえ、こちらこそそう言って頂けると嬉しいです(*゚▽゚*)

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