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いい話…親子の話かな♪

2011年04月23日 23:44

俺の家は貧乏だった。運動会の日も、授業参観の日さえも
オカンは働きに行っていた、そんな家だった。

そんな俺の15歳の誕生日オカンが嬉しそうに俺にプレゼントを渡してくれた。ミチコロンドントレーナーだった。
俺はありがとうと言いつつも、恥ずかしくて着られないな、
と内心思っていた。

その夜考えていた。差し歯を入れるお金もないオカン美容院に行くのは最高の贅沢、手はかさかさで、化粧なんて当然していない。こんなトレーナー買うくらいなら他の事に使えよ・・・。
そんな事を考えながら、もう何年も見ていない昔のアルバムを見てみたくなった。若い時のオカンが写っている。

えっ!俺は目を疑った。それはまるで別人だった。綺麗に化粧をし、健康的な肌に白い歯を覗かせながら笑っている美人オカンがいた。俺は涙が止まらなくなった。俺を育てる為に女を捨てたオカンミチコロンドントレーナーを腕に抱き、その夜は眠った記憶がある。

それから少しばかり時は流れ、俺は高校卒業後の進路を考えなければいけない時期になっていた。大学進学はとっくに諦めていた。
学校で三者面談が行われた時、オカンが先生に向かって言った。
大学に行かせるにはいくらお金が掛かるのですか?
俺は耳を疑った。びっくりしている俺を横目に、オカンは通帳を先生に見せて、これで行けますか?と真っ直ぐな眼で先生を見つめた。

それから俺は死に物狂いで勉強し、大学に合格することができた。
郷里を離れる際、オカンが俺に真っ赤なマフラーを渡してくれた。
学費を稼ぎながらの大学の生活は苦しくもあったが、マフラーを見ると元気が出た。
それから時は流れ、会計士になった俺は来年の春、結婚する。
そして生活を共にする。俺と最愛の妻と最愛の母とで。
なんとしても二人を守ってみせる。
色褪せたトレーナーとほつれたマフラーを目を前にして俺はそう誓った。
サンキューオカン

このデジログへのコメント

  • 2011年04月24日 00:01

    一番強いのは
    続けられる努力ができること
    でも、親の愛情は、もっと強いのかもね・・・。

  • なな♪ 2011年04月24日 22:37

    水さん:親の愛情は深いですよね

  • なな♪ 2011年04月27日 14:38

    ひろさん:深い親の愛情は素敵ですよね

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