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趣味は読書、「ときをためる暮らし」

2019年09月26日 12:07

小説エッセイノンフィクションそれぞれに面白さはある。
この本は、田舎で野菜作りをしながら、つましく暮らしている老夫婦の聞き語りを書籍化したものである。
畑どころか庭も無い僕の暮らしだが、まだ両親と暮らしていた子供の頃は、貸家ながら、庭もあり、両親が元気な頃は、一時期近所に畑をかりて、野菜を育てていたこともある。
僕自身は、農作業には全く興味がなく、手伝いもあまりしなかったが、記憶には残っている。
つばた夫妻は、僕の両親とほぼ同年代。なんだか、両親の話を聞いているようで、個人的に懐かしかった。
本の感想は離れてしまうが、僕の両親の世代は戦争を経験して、物の無い時代に育った。
僕の子供の頃から、物や食べ物を大切にすることや、お金で買うのではなく、自分で工夫して作るということをよく口にしていた。
父は新聞さえ読まないような人で、僕が中学生になって、本を読むようになると、「本ばかり読んで」と怒っていたが、器用な人で、引っ越して来たばかりの頃は、下駄箱や食器棚を手作りしていたし、バイク自転車を置く物置小屋を、貸家の裏に増設した。
僕には、今でもとても出来ない。
この本の中で、印象的なのは、お金をある種軽蔑しているようなところ。
自分で作った野菜で、美味しいものを食べるとか、沢山マフラーを編んで、人にあげているとか、買い物の記録など日常的なことを記録しているとか。
効率とか、利害とかとは関係ない暮らし方がそこにはある。
人と同じことはしない。なんでも疑ってみる。などは、難しいが、見習いたい姿勢だ。
親にしてもらった恩は、親に返すのではなく、子供に返せば良いというのが、一番心に響いた。
僕は日々、親不孝であることを悔いているが、そして子供はいないのだが、誰かに何かを返せば良いのかと、勝手に理解して納得している。
こんな風に考えられたら、親が子を虐待するなどということは、無くなるのだろう。
僕の感覚では、このような感想だが、読む人によって、心に感じる部分は、様々だろう。
また、いつか、再読しよう。

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