いい話:ゆるす

スペインに暮らす父と息子

不幸な出来事の積み重ねで親子の関係が悪化し、とうとう2人は仲違いしてしまう。

少年は家を飛び出し、父親は反抗的であっても愛する息子を捜そうと虚しい努力を続ける。

やがて万策尽きた父親はマドリードの新聞の『尋ね人欄』に広告を出すことにした。

息子の名前は「パコ」

スペインではよくある名前だ。

「愛するパコ。明日の正午、マドリードの新聞社の前で会おう。すべて許す。愛している」

翌日の正午、その新聞社の前には許しを求める８００人の「パコ」が国中から集まった。


[幸福セラピー]
グレン・ヴァン・エカレン著
ディスカヴァー・トゥエンティワンより


人間だから何らかの過ちや間違いを犯すこともあります。
許すことは誰かを憎み恨むより相手もそうだけど、何より自分にとって幸せなことです(時に難しいことだけど)。