- 名前
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いい話…父と子の話。
2011年05月20日 08:54
【20ドル】
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[20ドル]
男は、今日も仕事で疲れきって、遅くなって家に帰ってきた。
すると、彼の5歳になる息子がドアのところで待っていたのである。
彼は驚いて言った。
「まだ起きていたのか。もう遅いから早く寝なさい」
「パパ、寝る前に聞きたいことがあるんだけど」
「なんだ?」
「パパは、1時間にいくらお金をかせぐの?」
「お前には関係ないことだ」
安サラリーマンである父親はイライラして言った。
「なんだって、そんなこと聞くんだ?」
「どうしても知りたいだけなの。1時間にいくらなの?」男の子は嘆願した。
「あまり給料は良くないさ…
まあ20ドルくらいだな。ただし残業代はタダだ」
「わぁ」男の子は言った。
「ねえ、パパ。ボクに10ドル貸してくれない?」
「なんだって!」疲れていた父親は激昂した。
「お前が何不自由なく暮らせるためにオレは働いているんだ。
それが金が欲しいだなんて。
だめだ!早く部屋に行って寝なさい!」
男の子は、黙って自分の部屋に行った。
しばらくして、父親は後悔し始めた。
少し厳しく叱りすぎたかもしれない…。
たぶん、息子はどうしても買いたいものがあったのだろう。
それに、今まで息子はそんなに何かをねだるってことはしなかった…。
男は、息子の部屋に行くと、そっとドアを開けた。
「もう、寝ちゃったかい?」彼は小さな声で言った。
「ううん。パパ」男の子の声がした。
少し泣いているようだ。
「今日は長いこと働いていたし、ちょっとイライラしてたんだ…ほら。
お前の10ドルだよ」
男の子は、ベッドから起きあがって、顔を輝かせた。
「ありがとう。パパ!」
そして、小さな手を枕の下に入れると、数枚の硬貨を取り出した。
父親はちょっとびっくりして言った。
「おいおい、もういくらか持ってるじゃないか」
「だって足りなかったんだもん。でももう足りたよ」
男の子は答えた。
そして、10ドル札と硬貨を父親に差しのべて言った。
「パパ。ボク、20ドル持ってるの。
これでパパの1時間を買えるよね?」
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子供が可愛い。
このウラログへのコメント
泣けてきそう....。
その20ドルで一体何をしてもらったんだろう?
Mitsuruさん:ですね♪子供がかわいい
ひろさん:子供ほんと可愛いです。一気に疲れ吹き飛ぶかも
T2さん:あら心動かす何かを感じてもらえたなら嬉しいです
sasaoさん:忙しく普段一緒に過ごせない父とのお喋りタイムかな
絵描き歌さん:やったー♪褒められた
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