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「蜜のあわれ」レビュー☆

2016年04月15日 00:02

「蜜のあわれ」レビュー☆

二階堂ふみ主演他。自分のことを「あたい」と呼び、まあるいお尻と愛嬌のある顔が愛くるしい赤子(二階堂ふみ)は、共に暮らす老作家大杉漣)を「おじさま」と呼んで、かなりきわどいエロティックな会話を繰り返し、夜は身体をぴったりとくっ付けて一緒に眠る。しかしなにやら様子がおかしい。赤子は普通の女とは何かが違う。普通の人間には彼女の正体がわからず、野良猫には正体がバレてしまう。 そう、彼女はある時は女(ひと)、ある時は尾ひれをひらひらさせる真っ赤な金魚だったのです・・・。 そんな或る時、老作家への愛を募らせこの世へと蘇った幽霊のゆり子(真木よう子)が現れる。 老作家の友人・芥川龍之介高良健吾)、金魚売りの男(永瀬正敏)が3人の行方を密かに見守る中、ある事件が起きて・・・。老作家のおじさまと金魚少女の秘めた恋―室生犀星幻想文学映画化

6/10点!!高校生の頃、大杉漣さんがあちらこちらの映画に出ているのを見つけるのが好きで、友人と競っていました。久々にがっつり大杉さんを観ましたけど、強味と渋味と枯れ感が、やっぱい良いです(*>▽<*) おじさまの書く小説は、全て自分の内側から生み出しているもので、赤子もその一人なんですね。自分が生み出した存在なのに、どんどん自分から離れて、思ってもみない方へ行ってしまう。おじさま以外の登場人物が皆、空想上の存在なのが、かえっておじさまという人間の欲深さや生への執着、この世での足掻きを浮き彫りにしていて、これは赤子がストーリーテラーのおじさまの物語なのだと思いました。ふみちゃんが演じる赤子は、冒頭の太もものアップから、お尻とか、すごい肉感的な色っぽさを醸し出していました。撮る側も撮られる側も、色っぽさとは何ぞやかを解ってる映像でした。最初から最後まで人間でないものを演じているので、初めは舞台みたいで慣れませんでしたが、赤子の膨れっ面や口をパクパクさせる仕草がとても可愛らしくて、ずっと観ていたいなぁと思っていました(*^¬^*) 家族がいても(娘が同居している)孤独を感じていて、赤子を生み出してなお、一人ぼっちになってしまう、人間の老いとは、そんなに寂しい、孤独なものなのかと、何だか切なくなってしまうファンタジー映画でした。2016年公開。

このデジログへのコメント

  • はらぺこ 2016年04月16日 15:08

    老い、、、
    肉体は老いても、、、
    心は老いず、、、
    いつまでも探究心を持っていたいな~
    って思っちゃた(^O^)

  • ユリ 2016年04月17日 00:49

    > はらぺこさん
    この映画はそういうことをテーマにしてるのでふみちゃんの演技が苦手でなければおすすめです。ちょっと彼女の色が濃く出すぎていたので。

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