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中日新聞より。

2017年05月16日 23:38

タクシー運転手が天職』

小牧市荒井さん(55)は昨年、半導体製造関連の会社を早期退職した。家族のためにもまだ頑張って働かなければならない。
同業他社の門をいくつかたたいたが、色よい返事は得られなかった。業種のこだわりを捨て、縁あってタクシー会社に勤めることに決めた。
そして不安を抱きつつ研修期間を過ごした。
研修を終え、一人で営業運転を始めたばかりのころのこと。
休憩のためコーヒーを買いに、コンビニに立ち寄った。レジに並ぶと、車いすを利用する高齢の女性が前にいた。介助者はなく、一人で来ているらしい。
様子をうかがっていると、指も不自由らしく財布から小銭を取り出しにくそうにしている。「大丈夫ですか」と声を掛けたのがきっかけで、自宅まで車いすを押して送って差し上げることになった。
途中、その女性から悩み事を聞いた。「娘が事故に遭い、半身不随になってしまいました。近所の病院まで送迎してくれるタクシーが見つからず困っています」と。
朝、迎えに行くのはいいが、帰り時間に合わせて再び病院に行かなくてはならない。すると、その間の時間が仕事のロスになる。ましてや近距離のため、いい顔をされないという。とっさに荒木さんは「私でよかったら」と申し出た。
「心底、『ああっ!人の役に立ててうれしい』と思いました。実は、故郷大分なのですが、なかなか帰省できません。母親介護をする代わりだとも考えたのです」と荒木さん。
娘さんを病院まで送ると、普段、無表情なのににっこり。「その笑顔を見て、タクシー運転手は天職だと確信しました。そして不安な気持ちも吹き飛んだのです」と話す。

中日新聞 2017年4月9日

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