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【魔法少女っ】27-5、菅よさらば!

2011年08月26日 06:52

写真館に戻ったつかさはがっかりすることになる。
「また心霊写真だ~~」
頭を抱えるつかさ。
「茜ちゃんのは初心者ありがちなミスだね。フィルムは繊細なのよ」
と指摘される。真っ黒だってヤツ。使い捨てカメラでもたまにはこうなるので注意されたし。

夜。

展望台から香住町を俯瞰する菅ダフィ副将軍
「今日は負けをきしてしまったが、まだまだ諦めない。俺は歴史に名を残すのだ。革命か、死かだ」
「ならば、死ぬが良いよ」
空中に浮かぶ人影から、菅ダフィはそう言われた。
「何奴だ!」
明らかでただ者ではないと知り、菅ダフィは尋ねた。
夜の闇が一段と暗くなった錯覚に陥る。
いや、機械化したからだの菅ダフィがそう感じるという事は、実際に闇が濃くなっていたのだ。
その場だけ。
その空中に姿を現し、少女はこう名乗る。
静寂は闇の調べ。冷たき暗闇の魔法騎士、ダークコード!」
魔法騎士だと!」
また覚醒していたのかと歯ぎしりする菅ダフィ。邪魔者は一刻も早く消さねばっ。
トリポリミサイル!」
バシュバシュバシュバシュバシュ
どごどごどごぉぉん
「やった!全弾命中!」
「……効かぬ」
強力なバリアで、菅ダフィの攻撃は全て弾かれていた。
「目障りな邪魔者は消さねば」
コードは菅ダフィのシワクと同じ言葉を語った。
「まだ死ぬわけには行かない!」
ホバリング飛行で逃げんとする菅ダフィ。
「知らないのか?闇からは逃げられん」
闇の空を泳ぐようにして追い付くコード
「せめて苦しませず死なせよう。騎士の情けだ」
コードは菅ダフィの胸に手を当てて優しく微笑んだ。菅ダフィには殊更残酷に思えた。
辞世の句を聞こう。お前が望む願いは何だったのだ」
「お、俺は、革命を興し、成立させ、歴史に名を残し……」
「つまらないな。抽象的過ぎる。革命成功の暁に成立する国家の形はどうだ?革命成立後、お前はどんな形でその国家に携わるのか?まさか王族のような気ままな暮らしではあるまい?歴史に名を残すとして、それは悪としてか善としてか?」
「ぐううう!」
それがなかったから、欲しかったのかもしれない。
「願いの足りない奴め。さらばだ」
どしゅ!
巨大な氷柱が菅ダフィの心臓を貫いた。
「ばかな、冷気魔法だとっ」
「理解できないって顔だな。いつの時代も才能が重複する事はあり得るぞ」
どしゅどしゅどしゅ
「ぐあああ!」
「ダーク・テンペストっ!!」
カチカチカチっ!がしゃああん。
「うぐぐっ!ネオバビロニアに栄光あれっ」
機械化されていたからだの菅ダフィは
ちゅどおおん!
大爆発した。
それは夜空を彩る、巨大な花火だった。
お仕事終~わりっ、と」
菅ダフィの所持するカードを回収し、コードは闇の中に消え去った。

27話終わりっ

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