【魔法少女っ】26-2、盗撮はいかんよ

「うまく撮れているね～」
つかさは先日のプールに偶然居合わせ、演劇部の面々の水着写真をたくさん撮ったので、届けに来たのだった。
「でもアングルがやらしいですわ」
「偶然いた位置がそうだったんだぞ。ぐふふ」
「偶然は必然ですわっ」
千歳は頬を赤らめた。
「チトセは綺麗な肌してるから、最適な被写体だぞ」
病弱系少女の必然か。つかさの興味を引いてしまったわけだ。
「ぴよぴ～」
うなづくアドルフ。
「だが、もっと綺麗な被写体もいたんじゃないです？」
茜はつかさに尋ねた。プール帰った後で知った事に、美少女の噂があったのだ。
「ああ。黒水着の美少女高校生だな。しかし、アレは……なんだ」
つかさは口を濁した。
「どうかしたん？」
「撮りたくなかったよ。向こうも撮られるのを拒むようだった。いや、嫌がってはいないのだが……」
よくわからないが撮らなかったという話らしい。

「これは水着写真ってより心霊写真だよな……」
帰りに一枚の写真を見やるつかさだった。

続く！