- 名前
- ヴォーゲル
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- 年齢
- 73歳
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- 海外
- 自己紹介
- もう海外在住29年、定年もそろそろ始まり、人生のソフト・ランディング、心に浮かぶこと...
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金を落としたこと
2006年08月25日 09:27
ああ、悔しい。 金を落とした。
この何週間かスーパーに行くたびに何やかやといろいろなスタンプ、シールなどが溜まってそれを台紙に貼り付けておくと換金できるようになっている。
オランダでは大抵なんでもプラスチックのカードで済まし自分も財布には小銭程度しか入れていないので本物よりプラスチックの方が大事なぐらいの転倒したことになっているのだが、そのプラスチック・マネーにしても勿論銀行口座やクレジット・カードから直結のもので支払いをする人たちは多い。 それに口座直結のものでなくプラスチックの財布もあり、それは適当な比較的小額を場合に応じて自分で入れておけるので電話をかけたり駐車場などの支払いなど用途に応じて使い分けることとなる。
大型店舗でもいろいろな特典のあるカードを出して継続して飼うようなことになると結局沢山集まってきて何やかやわけのわからないものが溢れるようにもなるのだが、スーパーでは味気のないカードばかりでは面白みがない、とレジの姉ちゃん、おばさんから直接いろいろなシールやものを大抵1ヵ月半か2ヶ月の限定キャンペーンでもらうわけだ。 遊園地の半額券とか、映画館に行けば二人目はタダ、とか、こないだではドイツであったサッカーの世界選手権の入場券が当たるくじがあり、もし外れなら妙なふわふわのマスコットを購買額に応じてくれることになっていた。
我が家でもわけのわからないオレンジ色のピンポン玉より小さいオランダチーム応援のマスコットを山ほどもらっていた。 丁度、ヴァカンスでチェコに行く車のボンネットに子供がいくつか貼り付けておいて時速160km以上で大会会場のあたりのアウトバーンを走っても生き残ったものがそのうち雨に打たれ焼け付く太陽に晒されているうちにほぼ1ヵ月後には、剥がれて皆どこかに失せてしまったのだが、それは兎も角、客寄せの為にいろいろ趣向を変え楽しませてくれる。 要らなければ捨てるといわないでもレジのところで皆いろいろ他の人に上げたり物と交換したりする風景が普通に見られる。
サッカーの世界選手権の波も引き、ヴァカンスで町から人が消えたスーパーで何をしても客引きはだめだとでも見込んだのかシールが溜まれば現金に換金、という昔の方式に戻ったので我が家でも何回かの買い物で集めたシールを台紙に貼り付けてもうその換金期限が2,3日先に迫った今日、昼飯をスーパーの近くにある魚屋の軒先でビールを飲みながら何種類かの白身の魚を揚げたものをタルタルソースで口にしてから今の季節にしてはちょっと涼しすぎるスーパーに入ったのだ。 いつものように30kg以上の買い物をして家族のいちいち注文のうるさい買い物リストを見ながらものが並んだ棚を見ているうちに、この虎の子の、シールを一杯に貼り付けられた5ユーロ(約725円)になる紙切れを失くしてしまった。
ちゃんとしたカードであれば暗証番号が付いているから落としただけでごっそり使われたり抜かれたりする事はまあないのだが、再発行の手続きと手元に新しいのが届くまでが面倒だ。 実際、町で落としたこともあるし、また落としたものと警察に届け遺失物報告書にいろいろと書き入れて結局、掃除をしている居間のソファーの間から出てきて、また、どうとかこうとか連絡して収まったこともあった。 しかし、なんやかやと面倒なことは変わらない。
家人に何ページもあるスーパーの安売り小冊子を渡され指示されたものを探しているうちにその手から台紙に貼り付けられたシールの金を落としたのだ。 皮肉なことに安売りの特定のヨーグルトを探していたのだが乳製品の色とりどりの様々なブランドが並んだ中にスーパー独自のブランドが本来あるべき商品のあたりにどしっと構えて肝心のものが探せない。 そこで、店員に、冊子に載っているのにどうしてないの?と訊ねたら、残念ながらこっちもどうしてか分からないけどこの店には入庫してないんですよ、と二タッと笑う。 ああ、このスーパーの自社ブランドを売ろうという汚いトリックかと気がついてこっちも二タットしたのだが、あのとき店員とニタニタ笑いあっているときに落としたのか、と後からそれに気がついて一層腹が立った。
最近、物を落とすとか失くすということがなかったので今日の遺失物は額の多寡にかかわりなく悔しい。
http://www.tijdvoorvis.nl/
上のサイトは昼飯の魚を食べた魚屋の軒先においてあるオランダ漁協の、魚の種類から料理法、それにあうワインの説明が書いてあるリーフレットをみていてホームページまで載っているので覗いたのだけど、ネットではリーフレット以上に細かくいろいろ書かれていてたのしめるのだが、あいにく英語版がない。しかし、マウスをいろいろ動かしているうちになにか興味深いものが出てくるのかも知れないのでお試しあれ。
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