栄光の60年代と言うが...

それを生きた人間にとっては、さて栄光であったか。音楽の世界で語られる事の多い六十年だが、
高度成長＝インフラの不整備、情報量の圧倒的少なさに
依る＝神話化、
Stripではないが全部見せない、Veil越しに垣間見させて想像力を掻き立てる
のに気付き、情報流失を
意図的にcontrolし神話化を図ったのは、プレスリー、ビートルズ以降のアイドルグループだったか。
情報の希少化＝レア
神秘化、神話化...
映像さえも滅多にお眼にかからない、音楽さえもrecord店に揃っていた訳ではない。私のCreamは当時二枚組のWheels of Fireを、購買者の懐具合(学生)を考えて一枚ずつ分売していて、誰かに先を越されたか残っていた銀色の方(金色と組で見つけたのは半年後位)そんな時代だった。
環境の不整備＝レア性
高速道路、学校校舎の不整備、偏差値も導入されて信頼感もまだまだと言った所それだから栄光の六十年と言われるが、その殆どが学生の小遣い、学生運動もあったし、お父さん達は仕事に懸命でそれぞれ生きる事に一杯の高度成長、未整備の時代、誰が存分に六十年を味わったか。
完結しcomplete化したCD
その中に生きていた人間には到底見渡す事も展望も、出来なかった60年代、
創られた60年代
構成され編集された60年代誰も見た事も、
聞いた事もない
営業上の60年代...
在る事は在ったが
手にした一枚のrecordから再構成する他ない
薄っぺらなベニヤ板の
舞台の書き割り...
寄りかかったら
見事に倒れる
ペンキ塗りのベニヤ板
ではないの...
人の世の造り出す物は
そのほとんどは...