- 名前
- 瓦礫の月
- 性別
- ♂
- 年齢
- 67歳
- 住所
- 茨城
- 自己紹介
- 瓦礫のかけらにも雨が滲み渡り伝い流れて、いつしか差して来た月の光にぬれて造る影の濃く...
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今、40代の人達は...
2006年08月01日 02:30
昭和30~40年代生まれの人達か、微妙な年代である。日本経済が朝鮮戦争特需をバネに、テイクオフ(離陸)しようとした...失うのものも早く、得る物も目覚ましい成長を遂げようとした時代
かつてのサザエさんを代表とする古き良き(それには異論もあろうが)時代から、生産力の上がった資本主義社会の目覚ましい商品の氾濫...この時期に揺籃期、幼少期を過ごした彼等にとってその変化は、どう捉えられたか?
オタクの世代、何らかmaniacな傾向...
同人誌コミケの草創期のmemberは、この世代だろうしそれは少し置いおくとして
ここでは昭和三十年代マニアというべき人達の事。
vintage carはいざ知らず、円筒形の郵便ポスト狂、既に存在していない市電跡廃線跡をたどるサークル、グリコのおまけ、リカチャン吸い上げ式万年筆、ロットリング踏んでも壊れないアーム筆入れ、三角軸コーリン鉛筆、三菱鉛筆のロゴの変化、オリベッティの赤いタイプライター....
私には彼等の収集癖が、
時として痛々しく、あまりに早い時代の変化...喪失した物も又大きかった時代の...揺籃期も落ち着いて過ごせなかったのかと疑わせる程の飢餓感...
彼等はおそらくチンチン電車も乗れなかったのかも知れない、母の背中で夢見ながら聞いていたのかも知れない。
しかし目覚めれば、
彼等の眼にしたものは、
石畳の
その上をもう何も走らない擦り切れて
錆びついたレールか、
撤去されて
赤く濁った玉砂利の
レール跡だったかも知れない。
一方では商品が溢れ、
他方では姿を消して行く物
その実感のない、
匂いでしか知らない時代の果てしないノスタルジア...
彼等は時代の良心か、もう少し早く生まれても、遅れても多分違っていたはずである。
父の不在、
基々そんな者など
存在もしなかった
空白の存在、
空位の王位の座を
埋めようとする.....
歴史とは
空位に君臨する....
He Who Must Not Be Named
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