【日記】妄想銭湯

いつもの松屋さんで、いつもの牛定。
それがおじさんの『いつも』なのだが、今日のおじさんは違っていた。
そう！　今日は生姜定なのだっ！！　牛定でなくぅっ！！！


※　これより、おじさんの主観が多く入り、
　　また社会的に問題のある語彙が
　　含まれる事をご了承の上、下記本文をお読みください。


…そんな帰り道。
いつもはタバコをふかしながら、テクテク家路に着くおじさんであるが、
いつもなら気にならない銭湯の入り口がみょ～に気になった。

いやね、綺麗なお姉さんが入っていったとかなら、それはもぅ動かざること
山の如しの如く、ぃゃむしろ3歳児のように無邪気に「ママ～」とかいって
そのお姉さんを後ろから抱きしめてですよ、「もぅ、ママはあっちでしょ？」
なんて言われるもんだから少し照れたフリして「そうだぁ、テヘヘヘェ」
続けざまに「これもなんかの縁ですし、ご一緒に乾杯でも」なんつって、
扇風機の生暖かい風に吹かれつつコーヒー牛乳で乾杯をする男と女、
男「君の瞳に、乾杯」女「もぅ、雰囲気も何もあったもんじゃないわね」
男「ほら、見てごらん。富士山が綺麗だろぅ」女「あら、ほんと」
男「おじさんももぅ秩父山脈だよ」女「まだまだ大山くらいじゃ…あっ…」
ってな具合に得意な妄想族がおじさんの頭を駆け巡る所です、いつもなら。

遠くに銭湯を見かけた時、おばちゃん二人が入ったのが見えたんですね。
で、少しずつ近づいていくにつれ、おばちゃん二人追加、また追加。
なんだか面白くなって、銭湯入り口近くに自動販売機の隣に灰皿があるん
ですけど、そこでこのタバコが消え落ちるか男が入るまで見届けよう、
そう思っちゃったんですよ、何故だか。

その30秒後、入っていきましたよ、おばちゃん一人。
その30秒後、入っていきましたよ、今度はばぁちゃん一人。
あぁ、タバコが燃え尽きる…入っていきましたよ、ばぁちゃん一人。

おじさんが見ていた5分弱の間に、もぅ9人連続F2(36～50歳/女)、F3（50歳以上/女）が。
どぅなっているんだ、ここの銭湯は。女性割引DAYとかなのか？
そんな張り紙はない。なんとも後味の悪い終焉だ、さぁ、帰ろう…。

今にも燃え尽きそうなタバコを押しつけ、家路に着こうと顔を上げた瞬間、
おじさんは希望という名の雄叫びをそこに見つけたのだ。
F2（35～49歳/女）がC（0～12歳/男女）を連れて銭湯に入っていくではないか。
Cは見たところ5歳くらいの男の子、そろそろパイ乙にも興味が湧く頃だろう。
これで（男が入るまで）という目標を達成したのだ。うん、満足。

もちろんF2はCの手を引いて、迷う事なく「女」と書かれたのれんをくぐる。
その数秒後、それは突然にして必然に、それは起こったのだ。

C「い～～～や～～～だ～～～！（雄叫び）」

おじさん「…だよな。。。ﾎﾞｿ」

いやね、Cが何が嫌なのかは知ったこっちゃないよ？
F2がコーヒー牛乳を恵んでくれなかっただけかも知れないし、
富士山の絵が男のシンボルに変わっていただけなのかも知れない。

だが、おじさんがCなら、そう考えるといたたまれなく思うよ、C。
F2「あら、大きくなったのね～」C親「スクスクと。ほら挨拶しなさい。」
C「…」無言で頭を下げる、決してパイ乙には目を合わせないように。
F3「あらあら、かわゆぃですねぇ。ほら、これでも舐めんしゃい」
差し出される右パイ乙先端レーズンを頑なに拒否するC。
それはレーズンなんて甘いもんじゃないんだ、
人生の酸いも甘いも染みこんだ悪魔なんだ、と言わんばかりに。
容赦なくF2F3の攻撃。
F2「あらあら、こっちもスクスクしてきちゃったんじゃない？」
F3「ほんにのぅ。おじいちゃんの若い頃にそっくりじゃぁ」
Cのおシンボルに両の手を合わせて拝みこむF3。ﾏﾗｱﾐﾀﾞﾌﾞﾂ。
そしてCの雄叫び。。。

親に連れていかれる女湯、それは5歳児男にとって夢の世界を意味するものだ。
これが、現実なんだよ、酸っぱい酸っぱい現実だ。
だが、決して心を黒く染めてはいけないよ。
むしろ、君の持つ八ヶ岳を黒く染め上げるのだ。
大丈夫、君は強くなれるんだ。


そうしておじさんはその銭湯に背中を向けた。
いつもの帰り道をいつものように、鼻歌混じりで家路に着く。
いつもと違う生姜定など食べなければ良かったと、今更ながらに後悔する。
いつもと同じ牛定を食べていれば、Cの苦行をきっと見ずにすんだのに。
そしておじさんは、また『いつも』の中に戻っていくのであった。
おパンツの中の ※いつもつはいつも のように微笑んでいた。



※東北なまりだと気付いてくれる事を切に願う。

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ごめんなさい