- 名前
- アスラン
- 性別
- ♂
- 年齢
- 44歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 今年で30 知っとるけのけ! …こんな30になるなんて、自分でも思っていませんでした...
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【日記】白い涙
2009年10月13日 22:47
皆様、暑い夏が終わり、いつのまにやら秋到来。
夏…海、すいか、花火、うなぎ、一夏のアバンチュール、ナドナド。
私もこの一夏の経験を、そう、『怖い話』なんぞにして
みようかと思い立った訳ですよ。
怖いのが大の苦手と豪語するあなたの為の怖い話、いざ…。
私の住む町には、食物を扱う店も多数ある。
あなたの街にも必ずや存在するマックをはじめ、松屋、ラーメン屋、
さぼてん、焼肉屋、ちよだ寿司、小さい街ながらたくさん存在する。
その数ある中の1店舗『肉屋の正直な定食屋さん』で肉肉しぃものを
食そうと何をとち狂ったのか思い立ってしまった日の事だ。
店舗名を見ていただければわかるように、おかしな事に『正直な』と
自らを正直者だといってしまう暴挙極まりない店構え。
その店が開店した当時は食品の偽装事件が多発していた頃、
中国産なんて食えるかと人々が叫んでいたあの頃、
吉兆のおかみがちっきちょーと泣き叫んでいたあの頃、
そんな頃のオープンに際し、ひょうきんで知られる店長が、
「うちも偽装しているが、あえて正直なといえばバカどもが
『うまい!やはり国内産は違うなぁ』と言いながら食いに来るぜ」
とか言っていたとかいないとか、真相は肉の中。
肉は牛、豚、鶏。調理法も焼きから鍋やとうがらし風味等、
なかなかのレパートリーが存在する。
料理の提供も、生のままの肉と野菜ののった鉄板が出され、
目の前の電気レンジで気の済むまで焼きまくるというスタイル。
そして、おかわり自由という苦学生にはたまらない一言も売りだろう。
ほぅ、と私は2つ頷いてしまったよ、偽装のクセにと。
「焼き方、ワカリマスカ?」「おかわり、ジユゥです。」とか、
なんとも言えないカタコトが聞こえてきたので、
とりあえずわかりますと大人の模範解答のように答えたのだが、
その後も「砂時計がヒクリカエタラ…」などと言っていたので、
私もこれ以上ないくらいの笑顔で「はい^^」と答えておいた。
この笑顔が他でもない偽装に違いない、少しだけ自分を悔やんだよ。
食事を始めた。
うん、味は…まぁこんなものか、と舌で鼓などを打ちつけながら、
茶碗のご飯を八割平らげたその時だった。
(おかわり自由、するべきか、せざるべきか)
私は今年に入って1位2位を争うくらい悩んでしまった。
箸を口に運ぶスピードを落として、回りに目をやってみる。
すると、1人の青年が「おかわりください」と言って、
ベトナム人だかラオス人だかわからない、
とにかくそっちの方の肝っ玉かぁちゃんみたいな人に茶碗を出した。
ここで、その肝っ玉かぁちゃんはこういってのけたのだ。
「オオモリカ?」と。
青年はたいそう焦って「い、いぇ、普通で」と言った。
かぁちゃんは「ソカ、フツウカ」と言った。
出てきた茶碗に盛られたご飯は、渋谷のどのギャルよりも盛っていた。
泣く泣く出てきたご飯に喰らいついていた青年の目には、
これ以上ないくらい純粋な涙をみたよ、純粋な殺意という涙を。
怖い、恐怖この上ないではないか、この盛り方は。
これを見てしまった以上、私は決しておかわりなんてしない、
そう心に誓ってみたものの、お腹には多少の余裕もあり、
かつ目の前の生姜焼きで充分半ライスいける量を残している。
いくか、いかざるか。食うか、食わざるか。
そうだっ! 別にかぁちゃんにおかわりを宣言する事はない。
奥にいるおにぃさんに頼めば良いだけの話じゃないか。
私は茶碗に一口だけご飯を残し、機を伺った。
おにぃさんが水をくみに来たその時、私は茶碗のご飯を口に入れ、
悟飯やクリリンが殺られそうな時に現れるカカロットのような、
これ以上ないタイミングで私は「半ライス」と口にした。
おにぃさんは私を見て、静かに微笑んでこう言ったのだ。
「アィヨ」と。
お前もか!! と突っ込んでしまいたくなったよ。
それはまごうことない、映画の中で現れる中国人が日本語に
吹き替えられた際の語尾に「アルヨ」と付け加えられる、
そのアルヨと同じ発音で「アィヨ」と言ったのだ、おにぃさん。
出てきた半ライスは、一杯目よりも明らかに多い普通盛りだった。
あぁ。ご飯が、怖いよ。おかわりが、とても恐怖だよ。
泣く泣く、食べるしかないじゃないですか。
残したらお百姓さんに悪いじゃないですか。
先ほどの青年に目を向けてみると、
明らかにこちらを見てフッて笑ってるじゃないですか。
なんだか妙に仲間意識が芽生えて、そのまま一杯いきたい衝動に
駆られたけれど、胃にはこれっぽっちの余裕もないじゃないですか。
胃どころか、食道に米がつまっているよ。
油断すると鼻から米粒が出てしまいそうだよ。。
ほら、見てご覧。目から白い粒が流れ出ているよ。。。
『正直な』という冠を持つこの店の何が『正直』かって、
遠い国から小さな島国にやってきた心優しい人達が、
苦学生や働いてきたサラリーマンや異民族の人達に、
たくさんの白いご飯を食べて欲しいという『正直な気持ち』なのだ。
すごく、ありがたいではないですか。
そんな日本の田舎的食べなさいって、近年珍しいではないですか。
ただ、あえてだが、私は一言だけ言いたい。
「食えるかボケェ」
この恐怖の話を聞いて、皆様もどうか気をつけてほしい。
言葉がイマイチ通じないと思われる人には、
決して「半ライス」と口にしてはイケナイ。
ましてや、「おかわり」などと口にした日には…。
信じるか信じないかは、あなた死体。。。
アス@ゲップが危ないよ…
~コメレス~
§愛莉§さん
お返事が遅くなってしまって大変申し訳。。。
そぅ!かなーり悔やてぃーかった訳ですよっ!!
そんな訳で…良いディーエットあったら教えてください…
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