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ネットの少し成程話2つ、凄く印象的な話1つ
2014年01月10日 09:32
[おめでとうございます]
私が今、仕事をさせていただいている会社で、まだ勤めはじめたばかりの頃に驚いたことが一つあります。
住宅の建築を行う会社で、ご契約時は社員一同でご挨拶をするのですが、その言葉は『おめでとうございます。』でした。
てっきり「ご契約ありがとうございます。」だとばかり思っていたので少々びっくりしたのですが、一番後ろの列で「あぁ、そうか」と思ったこと懐かしく思います。
住宅というのは一生にそう何度も建てられるものではありません。
これからの門出を祝う気持ちが込められていました。
ご契約された方も、嬉しそうでした。
私がこの会社に入ってよかったと思えた瞬間でもありました。
[一人では、革命は起きません]
中学教師になって3年目に赴任したのは、いわゆる生徒指導困難校。
3階の廊下をバイクが走り、爆竹の音も響きわたる中、とても授業どころではありませんでした。
「外で騒いでるのもこのクラスの生徒やな。先生が今から体はって呼び戻してきて一緒に授業するか、このまま授業を続けるか、どちらがいいですか?」
若かった私は泣きたくなる気持ちをこらえ、生徒たちに聞きました。
生徒全員の真剣なまなざしが私に向けられています。
そのとき1人の男子生徒が言ってくれたのがこの言葉です。
「先生一人では、革命は起きません」
「じゃあ、このまま授業をします。みんな先生の口をよく見て声を聞き取ってな。聞こえんようになったら手をあげてな」
そのとき私は「教師が一丸となって生徒に向き合わなければ、今の現状は変わらない」と痛切に感じ、その後の教師生活においても心にいつもとどめていた大切な一言です。
[おばあちゃんのおまじない]
このお話はある美容師が体験した実話です。
それまで知らなかった。
自分の仕事で人の命を永らえる事が出来るなんて。
今から10年前。
私の父は生きて退院する人の方が少ない病棟にいた。
病名はガン。そのフロアには、他の病棟ではもう見られないほどの末期の患者さんが沢山いた。
男性、女性とも同じフロアで、ただ先生の言葉に従い希望のない明日に怯えて生きていた。
今まで病気一つした事のない父は、その中で異質な程明るかった。
自然と言葉を交わす人達が増え、見舞いに行く私にも気さくに話かけてくれるようになった。
ある日父が言った。
「頭がかゆい」
そのフロアの中央にナースセンターと並んでサロンにあるようなサイドシャン用のシャンプー台があった。
そのフロアの住人達は皆、首から上の大手術をした患者ばかり。
私の父も線路のような長く大きい生々しい傷があった。
「他に出来ることないかなぁ…」先生に尋ねてみることにした。
予想に反して「OK」がでた・・・
出てしまった・・・。
実を言うと傷にシャンプーをつけるのが・・
傷を触るのが・・・ちょっと恐ろしかった。
腹をくくった。
いつも通りに仕事をしてると思えばいい。
ただ痛いといけないから水圧も洗い方もちょっと弱めに。
指が傷に触れた。
ちょっと動揺した。
「心配するなー。気持ちいぞー」父が言った。
アシスタントの時ですらかかなかった、何ともいえない汗をTシャツがビショビショになる程かいていた。
ふと気づくと、娘にいつもお菓子をくれるおばちゃんが立っていた。
「やだー。あんた美容師さんだったのー!!」
こんな所にいなきゃ病人だとは絶対に思えない、そのおばちゃんが大きな声で笑って言った。
次の週。
見舞いに行くとシャンプーの予約が6件も入っていた。
女の人ばかりだった。
彼女たちは手術のために頭を半分、丸坊主にされているという何とも言えないスタイルだったが、やはり女性。
「綺麗にしていたい」と言った。
シャンプーをしている間、彼女達は実によく喋った。
色々な事を話してくれた。
あっけらかんと笑いながら、自分の残された時間までも。
週が重なるごとに週1回では間に合わない位、シャンプーの予約が入り、私は売れっ子の様だった。
それから1ヶ月。
大きな声のそのおばちゃんは死んだ。
前日仕事場に父から電話があり「おばちゃんがどうしても頭やってくれってきかない」と言われ、仕方なく道具をもって病院に行った。
確かに図々しいおばちゃんだが、無理難題を言う人じゃなかった。
不思議に思いながらいつも通りシャンプーをした。
傷にはもう慣れていた。
だから手が雑だったんだろう。
おばちゃんは私に何度も洗い直しをさせた。
「おいおい私はシャンプーギャルじゃないんだからさぁ・・・」心の中では思っていた。
すると、おばちゃんが言った。
「シャンプーしてもらってるとさぁ・・・やってくれてる人の心の中の声って聞こえちゃんだよねー。今、カンベンしてよって思ってんでしょう。聞こえちゃったもんねー。まあさぁ、私にとっちゃこれが人生最後の美容院なんだから、諦めて頑張って洗いなぁ!ガッハッハ」息が詰まった。
同時に正直「このやろう!やってやろうじゃん!」とも思った。
余計なことは一切考えなかった。
初めてその人のためにだけ無心でシャンプーした。
シャンプーが上がったおばちゃんは、こうも言った。
「私さぁ、本当ならもうとっくに寿命きれてんのよねー。先生に言われたわぁー。『岡田さんの娘さんに頭やってもらってたから、寿命伸びたんじゃないの』ってねー。最後に本当に心のこもったシャンプーをしてもらったし、寿命まで伸ばしてもらって、本当に感謝してるわぁー。ガッハッハ」
何にも言えなかった。
自分がした事が良い事だなんてわからなかった。
ただ、おばちゃんのおかげで、今まで自分は何と雑に仕事をしてきたのだろうと愕然とした。
洗いすぎて指先がフヨフヨになっていた。
おばちゃんはその手を見て、「まだまだ綺麗な手。そんな手、職人の手じゃないよー。もっと荒れてごわごわになって、そうしたら一人前だー。見たかったけど残念だー。でも、あんたは強い。一生懸命、生きなさいよ。人間、3分後に死んじゃうかもしれない。心残りないように、仕事も家庭も手を抜くんじゃないよ。約束だからね。破ったら化けて出るからね。ガッハッハ」
次の日の朝、おばちゃんは口紅をつけて死んでいった。
息子さんに「有り難うございます。あなたのおかげで母は少しだけで欲張って生きました」と言われた。
父が死にそうになっても泣かなかった私だが、病院中に響き渡るほど大声で泣いた。
今、自分の手を見てみる。
今年で40才。
美容師はじめて21年。まだまだ綺麗な手。
もっと荒れてゴワゴワにならないと。
心の声を聞かれても困らないよう「どうぞまた、この人と会えますように」と願いながら仕事をしている自分がいる。
そんな自分が好きだ。
私は強い。
おばちゃんがかけてくれたおまじない。
もっと手が荒れてゴワゴワになったら一人前。
見てて、おばちゃん。
私はもっと頑張れる。
このウラログへのコメント
やっぱり
誰かが喜んでくれる事をするのは
嬉しいね
最後の話は心に響いたよ。
仕事時間中なのに涙が出そうになったw
またいい話持ってきますね。
仕事中なのに、目潤ませてたら
何事かと思われるじゃないですか
SYUZO-さん:仕事中読んでる表情、見られませんでしたか?
hiro69さん:嬉しいです有難うございます私もこの話は心にきました
PANDAさん:同じだったんですねいい所見つかるとお客さんも嬉しいもんね
うさぎ仮面紳士さん:そうですよね私もそういうのができたらいいな
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